7-夏SP9 ギルド商会の最終確認
「当日配置はこれでいい?」
「「は!」」
ネルの掛け声に海の家配置と、それに伴う、映像から推察される海の家の建設を澄ませ。露天、シャワールーム、更衣室の設置も終わらせていた。そして、ハイエルフ達が整列し、黒板に
書かれた要点表を見つめている。
「後は?資材は?」
「は、野菜、トウモロコシ、後、マグロ、全部そろいました。20日、耐えきることが可能です。勇者の過剰な資材応援要求も対応可能です。」
「麺は?」
「大丈夫やで?楽園の七海はんが自作の上、20日分生成完了したそうや。自宅で製麺機作って量産したそうやで。」
「ソースは?」
「補充を町内部のギルドと、こっちに設置の”NEO雑貨店、海岸特別緊急支店”に設置、販売体制完了です。」
「後、アイス、ドリンクは大丈夫?」
「はい、我ら及び、勇者お抱えの従者の一部が生活魔法の”冷却”氷の量産を請け負ってもらいました。ドリンクの冷え方もばっちりです。アイスは、ナオ様がハーリス様と開発した。スティックとやらを設置しました。ただ、アイスキャンデーなるものの再現は…。そこが心配で。」
「グッド。」
まるで軍隊みたいな応答だが、これが実はハイエルフ達とネルの日常でもある。
「ネルちゃん。」
「ん?」
「米は?シオバニラ名物でしょ?」
一緒にチェックしているのは、一応暇出来ていたリューネとケイだった。
「楽園がございます。対応可能かと。」
ハイエルフの一人が答える。
「じゃあ、あとは大丈夫だね。」
そこにチャチャを入れるリューネ、ケイの二人も平常運転だ。
「後、海岸警備、後、ライフセービング用の水泳は?」
「オーブ、魔法を完備した。大丈夫、水の精霊たちも水中待機済み。」
「ただし。」
「分かってる、勇者たちのロマンス用に少し周囲の確認後にする教育もしておいた。良いよね?」
「「イエス!ネル様!」」
「後は…ミーアと、ハーリスか…。」
「ミーアはもう終わってる、ハーリスの録画サービスは編集に私とか、リューネ。そっちのサブコア借りるかもって話。」
今回の企画の目玉の一つが”夏のバカンス映像サービス”である。但しDP制の有料で、今回は市況値段とする予定で、今後のシオバニラビーチ観光が流行ればこういうイベント画像サービスが流行るとみて、魔界動画撮影サービスの展開を南に頼まれたのだ。これを編集して”美少年通信”に加工するのが目的だ。
「後、今回…。」
「何?」
「ゴブリン村一同から参加表明があり、ナオ様から、混乱可能性ありと。」
これには全員の衝撃が走る。特にエルフたちの衝撃は大きい。というのもガルージ達”クラム村の傭兵団・クラムブラッド”はギルド内部においては高人気クランとして知られる有名傭兵部隊である。そしてリーメ君と鬼ちゃんは。実はショタ系として・・・・ファンクラブがいくつかできる程度には人気で、最近の美少年通信”ゴブリン村の名所解説、リーメ君を添えて号”は異例の100部発行となっている。ダンマスの数は56名であるのだが…。という人気っぷりである。またダンジョンバトルするふりして、一緒にお座りしたいがためにダンジョンバトルする女性ダンマスもいるほどの人気だ。
「水着は?」
「はい、ヨミ様が送付済みで、現地で購入するそうです。また今回は”ママ”が来るとの事で。料理には…。」
「これはえらいこっちゃやで。」
「どうしましょう、今回はテスト時間少なかったかも、大丈夫かしら。」
魔王軍で、生産系の査定が一番厳しいのは最終テスト担当の”ゴブリン村婦人会”である。そのトップがリーメ君の”ママ”メイザーさんだ。最終市場投入に際し、人間向けの味の調整は全部
このゴブリン村婦人会が行っている。が、その厳しい意見に、何人の料理人の心がおられたか…。計り知れない。
「大丈夫、今回は”まずいのも味の内”という話がある。だからこれでいい、今回は勇者も参加する。向こうもわかってるはず。」
「後…。水着は現地って事は…ポロリまずくない?」
ケイとリューネのひそひそ話にネルが気が付いたようだ。
「ん?」
「水着がぽろっとはずれてって奴、一応救助は考えておいた方がいい。」
「…するの?」
ネルの疑問もある、今着てるネルの水着が、ワンピースタイプの幼児水着なんだ。今回はハイエルフ達の女性陣は競泳水着、男性も競泳用の物と統一してある。
「ほら、私のは少ないんだけどありうるんだ。後、冷やしタオル作っておいてね。熱中症対策。」
「分かった。」




