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はじめてのまおう~《勇者に俺ツエーさせるRPG》   作者: どたぬき(仮)
第5章 ???の章(タイトル公開は章終了時)
182/1803

7-20 魔王軍壊滅依頼

「坂崎さんがいるんだもん。できるよ。協力してもらえる?」

「どういうことだ?場合によっては断るぞ、」

「構わない。ダンジョンに、山岳同盟に”ネルを引き抜いて欲しい”。できれば”聖女も”」

「なに!」

 単純な事だ。”協力する”のが”魔王軍”でなければよい。なら”新しい器”を作ればいい。そして、同盟とか関係を結ばなければいい。”表立って支援”しなければいいんだから。

「どういう事?」

「魔王軍でなければいい、魔王軍を一度壊滅させる、簡単な方法は”ダンマスを引き抜く”。全員。」

「え?」

「長谷川さんが実はずっとネックだった。後は実はどうにかなる。で、今、それがここにいる。それ以外は簡単。」

「何をするつもり?」

 流石にリューネさんも警戒する。

「”亜人同盟”を作る。で、そこに聖女、エルフを参画させる、で、エルフを引き抜くのは簡単。リーメ君もどうにかなる。」

「教授は?」

「今回の件では全く触れなくていい。坂崎さんにとっても”勇者”を含む戦力を得て、大陸に戦力を送り込める。で例のレイドの話も生きる。」

「確かに、勇者でもチケットが買えるならその価値はあるが…あんたのメリットは何だ?」

「元々メリットなんて神様に打ち消されてる。これは僕の大切な家族を殺す、又は傷つけるのは嫌いだ。」

「あんた。」

「だから、僕は家族を傷つけないで”魔王軍は壊滅”させる。」

「でもその言い方だと”亜人同盟”に入ったらもうあんたは家族であるそのネルって奴に会えないかもしれないんだぜ?」

「その可能性は本人に聞いてみよう、これを覆すは難しい。」

「さすがにまあ…表に立たないならいいんじゃない?で、どうするのよ連絡は?」

「これでいい。僕がギルドカードを登録する。”地下室”のマスターとして。で”フレンド機能”でつながる。さっきの話だと”魔王軍”が手伝わなければいいんだから、手伝う側を他の組織に渡せばいい。僕たちは”魔王業”に専念すればいい。でドワーブのみんなは表立って、勇者の戦力で、他のダンマスとの戦闘ができるって事。」

「確かにうまいし、確かにうちらには何の不利益もない。が、それ味方売り渡してねえか?」

「痛手じゃないといえば嘘になる。がだったとして、回避可能でないならできるだけダメージは最小限にする。」

「ただ、ここから先は、坂崎さんに伝言を頼む、これは伝えて欲しい、これでネルは動く。そして、・・・。ハーリスをつけておく、でないと交渉にもならない。」

「神様の目の前でもいいのかよ、言った本人だぜ?」

「私は構わないわ。むしろ、面白い、」

 その時の女神の顔が一瞬…冷たく感じた。


「受けてくれてありがとよ。」

 結局あれから8日ほど、結局坂崎さん(ドルガス)のおごりで2日の宴会が行われ、リューネと、コクヨウがドワーフたちを背中に乗せ飛行して…魔界観光が行われた。そしてみんな

満足して帰っていった。そしてその間に仕込みをエレノア、そしてヨミにしてもらっていた。そして、休日を堪能したその直後山岳同盟はそのままの勢いでネルたち”魔王軍”に

ダンジョンバトル経由で会議を行われた。

「よく来た。魔王軍はどのダンマスの加入も歓迎する。」

 ネルは いつもの白い衣で現れ。そして、所属の4人のダンマスもそして、山岳同盟の6名のダンマスも顔をそろえた。

「それがさ、そうじゃねえんだな今回は?あんたらが俺たちに加入して欲しい、そして、俺たちはあるものを倒したい、その為にあんたらの力が欲しい。」

「なにを目的としてるの?」

 南の顔も少しこわばっている、

「これを見て欲しい、コアにとってもらった魔界での鑑定結果の映像。」

 そう言ってドルガスの差し出したタブレットにはクラウドドラゴンとその鑑定結果が表示される。

「なにこれ?」

「こいつを俺たちは倒してえ、その為に俺は頭を下げて、あんたらを俺たちに引き込みたい。俺たちは大陸統一してえからな。」

「これを…ですか?」

 実際魔王軍は一度ユーちゃんというエラー表記が出るモンスターの存在を知ってるだけに、これが強敵だとわかる。

「これを発見したときにそして、これに運営から懸賞金がかかった。」

「何ですって?」

「運営ねえ?」 

 リューネの声は冷たい。が、周りの3人の声は熱い。

「これは各ダンマス参加者頭割、ついでにこの為に運営側に、”レイドPT申請”の許可を取った。これはダンマス専用でPTを組み、これの数で頭割りされる、討伐者のいるレイドPTが

総取りする。ただ、大きさも規格外、そして、倒し方も不明だが。あんたらにも利益はあるはずだ。そこで、上位ランカーたちを引き込みてぇ。」

「でも、これ、何で、どうやって倒すんです?」

 南の意見も

「これに関しては…。」

「あたしから言うわ。あれは大方内部に何かある。」

 リューネが立ち上がると鑑定の画面を…リーにプロジェクト画面で壁に写しださせる。

「このスキル配分だと必ず”内部にダンジョン”がある。身体魔境というのがそれ。」

「ダンジョン!」

「で、これ、もう1個特徴がある。それはダンジョンのコア以外は”ダンジョンの不壊設定”が発生するのよ。」

 それに山岳同盟の面々もざわつく。

「破壊できてもすぐ復活してしかも、破壊も不可能、しかもHPに関係するか不明、しかもHPに限りエラー表記でなく…。」

「あ、これ、統合とかに出る奴ですね、」

「そう、何かがHPで表示されてる。考えられるのはMP。という事はHP自身は付け入るスキはある、但し、あの雲を突破できて初めて本体が見える。そして、倒せば終わり、体制さえあれば…。」

「1か月に一回、あれを倒して15億か…。教授がいれば…。」

 最近今日中の姿を確認できていないので、リーメも不安だ…。今日も要請送ったが、来てもらえなかった。

「だとしても…。15億とは確かに魅力的よ。倒す方法が確立されれば、月収も見込める、その分、ギルドの赤字埋め立てになる。」

 実際ギルドはDPから金貨にする際に支払いを行っている。また、国家に払う予算分も大きい。

「確かに…今後に国家が新大陸でもあるなら…。」

「国家に対して、許諾拠出金が出る。だから予算は多めに。」

 これはギルドにとっても死活問題であった。これが意外と馬鹿にならない出費だった。何しろ、各国の国家予算を一商店が支える中、冒険者が相対的に減少して売り上げ自体は落ちてきてるのだ。

「ただ、どうするのよ?あんたが引き込むって。」

「それは単純だ、あんたら魔王軍の悪評は知ってる。俺がそっちに入れば”裏切り者”のレッテルが俺たちにつく、それは俺たちが望む気事じゃあ・・・ない。わかるだろ?」、

「確かにそれは一理ある。」

「南!」

 ネルの怒号が響く、

「だってそうでしょ?今後も多くのダンマス引き入れるなら…魔王軍という”人類の敵”よりもっと人間に寄り添った名前のほうがいい。ネルが中心でいいからそうねえ…”亜人同盟”なんてどう?」

「南!」

「ぼ、僕もそれに賛成です。みんなと幸せが魔王軍の理念ですが…魔王軍がと大っぴらに言えなくて…。」

 おずおずと手を上げながらリーメが答える。

「リーメまで!」

「私は反対よ、ナオの作った魔王軍の看板をそんな理由で降ろしたくないし。」

「リューネ…。」

「俺はそっちの事情はよく分からねえが、まとまって無いなら、少し時間を置こうじゃねえか…。ちょっと休憩入れようぜ…。俺たちは一度ダンジョンに帰る。で、少ししたら来るぜ…。」

「分かった、来てくれたのに済まない。」

 ネルは大きく頭を下げた。

「そうだ、これ。俺の知り合いからの伝言でな、後で見ておいてくれ。」

 そう言うとドルガスはテーブルの上に手紙を1枚置くと、席を立って行った。


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