7-19 ビックハントは男のロマン
「俺としては、あの大陸で覇を唱えたい、だからこそ。これには値段以上の価値がある、商品もこいつ倒したやつだとわかれば売り上げも上がるだろう、が、評判の魔王軍って奴も見てみてえ。で共同戦線を申し込む。で、できればこれはレイドだ。お祭りだ。魔王軍に味方して派手にドンパチやろうぜ…。」
すごい笑みだな…これが戦闘するものの顔か…。
「私は構わないが、なら、チケットはどうするよ?向こうで人数集めるんだよ。」
「ワイバーンはどうする?」
「一つ警告をしておく、死ぬときは死ぬ。そして…引き運が悪い時はあいつ、すさまじく強い。覚悟して欲しい。」
実は、そこも設定してある、対ソロ用兵器とかもある。
「なら一回破棄する。そして俺が思いついた勝ち筋に協力してくれるか?」
「そっちならいいでしょ?」
「うん、いいよ。」
「じゃあ…ッと言ってもこっからどうやって行くんだ?」
「そうだな…リー。」
「はい。」
「階層頼める?ベットが10くらい。」
「了解です。…完了しました。」
「じゃ、うちで泊まるでいいね。まずは今日は寝よ?」
「ん?ダンマスしか入れないんじゃ?」
「うん、入れないよ、チケット経由だと。但し…。」
「もったい付けちゃだめだよ。、私とコクヨウちゃんはモンスターだから、ダンジョンに入ったままリューネちゃんに格納されて、ストック入りして、でリューネがマスターだから
リューネがここにきて召喚する分にはOK.但しこれやるには。」
「ダンジョンを閉めないといけない。私は基本閉めていて、維持DPを自分のMPから払ってるからできる芸当…。」
「そりゃあ強いわ。」
ついでに魔界チェックしてる時だと、これで宿泊場所確保して、魔界軍のみんなは宿泊場所を稼いでいるが、これリューネさんクラスにMPがないとできない。
「色々考えてるんだな…。」
「まあね…裏技みたいなものだからね…。」
ついでにケイお姉ちゃんの機能に”装着”があるので、装備品になって通過する手も使える。が、これだと、コクヨウが通れない。なので、基本ランキングには出ていないし後…。MPだけで
ランキング維持してる。という化け物みたいなダンジョンである。
「って事は魔王軍で、リューネ、ランカーか。リューネハウスね…確かに怖いダンジョンだ。ダンマスが自分で最強生物してりゃ、こうなるわ。じゃあ、うちの武器要らねえんじゃねえのか?」
「デザイン。」
あまりにさらッというので、びっくりする。
「は?」
「私が武器作るとこうなる、」
そう言って出したのは何の変哲もない武器。鑑定するとわかるがこれ、ファクターコイン抽出用のアイテムだ。が、…デザインのセンスはないな…僕もない。
「こうなるのよ、でこれだとかっこ悪いし、」
「それでか、デザインね。OK.わかった、なら手をかけた奴作ってやる。こういう需要もあるのか…。」
「ほらみんな武器とかこだわりたいじゃん、勇者の剣も板っきれだとしょぼいけど、かっこいい剣なら、勝った―って気がするじゃん。」
すっごいわかる。やっぱり勇者にも強化した武器が欲しいよね…。僕たちにセンスないけど。
「これは魔力で作ったやつだらかスキルがある。でこれ、私は結構好きだったりする。」
「そうなのか?」
「だけど本人のセンスだけはこれでもダメ。なので、武器の見本覚えて作る。手元にあると…。って事。後はエンチャントの素体として人気。付与魔法の上のほうにアイテム付与とか種類ある。」
「ふむ…。」、
「だから、武器作ってくれる人が欲しい。」
「そうなんです。ナオ君が一番だけど、これも重要、」
「俺たちに需要があるのか?そんなに?」
「ほいよ、ジュース。」
ヨミがお盆を持ってくる。上にジュースだ。
「ヨミ。」
「やっぱり私が正しかっただろ?」
僕たちのいない間にみんな仲良しだな…。僕はさみしいよ。
「じゃあ、地下室って…。」
「ああ、地下室さ、ここは。」
「ん?地下室?なんだそりゃ?」
「まあ、あまり有名でもないか・・。まあ、身内の話さ。でこれでネルを除いて全員か?」
「シーアたちも含むかな…。ただ、神様からの依頼は魔王軍向けもある。どうにかできないかずっと考えていた。」
「なに?」
「”魔王軍”の一度殲滅。」
「何それ?」
「認識阻害の”条件”が魔王軍に所属すればいい。って奴なんだ。で、これを達成しつついかに僕たちに被害のないものを作るかって事。」
その言葉にリューネもケイも坂崎さんも頭抱えた。
「何だそりゃ?自分の作った組織潰せって?」
「最悪、」
「よくそんなもの受けたね。」
いや、なんて言ったらいいんだろう…。
「仕方ないじゃん、認識阻害は”魔王軍”にかかってるんだもん。だから、本来は”魔王軍”にいる限り気が付かないんだよ。流石に、ケイちゃんたちには効かなかったけど、」
「教授も効いてなかった。」
「となると…。」
「転生組、転移組は効いてない。けど南ちゃんには効いていた。」
「そうなんだ…。それ難しくない?」
「大方…。」
「よく分かったわね。」、
「隠さないんだ。」
これはマッチポンプさせないための処置、すなわち”魔王軍”と”ギルドを切り離すって事。で、魔王軍として成り立つ”モンスター”はこっち、そして”人間”は向こうにしたいと。
「だから言ったでしょ?裏で助けてもいいが”魔王”は人間と敵対していないといけない。そうでないと単純に”人間”に協力するものでしかない。そしたら、ダンジョンは単純な工場にしかならない。それは目的と違うんだって。」
「表に立たなければいいんだね?」
「うん。」
「ならできるよ簡単に。」
「え?」
この言葉には神様も驚いた。




