29-202 N&D1・山奥ダンジョン奮闘記 ダンジョン地政学
まあ当然私の家の隣がガチャダンジョンなわけで、菓子折り持った自衛隊3名がおじいちゃんの家を訪問して、許可…正確には警備の話をしている。後、最新型コンテナハウスの運搬㎡開始されており、簡易アパートの建設を進める計画だ。今農夫類自宅も大方国が買い取る形で買い取られるだろう、楢原はそこまで予測して、本拠地を山奥の一軒家にしておいたらしい。最低でも3km以上先の場所にダンジョンを剣背うしてほしいと。首根っこ押さえられると思慕あられるだけの未来しか待っていない。って奴だ。だが…
「でも本当に山奥ね。ここにもアラームは?」
「安物ですが、楢原が赤外線センサーをAI型顔認証プログラムを入れてあるそうです。」
「今はそれでいいわ。こっちはバレないようにしたから。」
私は時美さん遠くの研究所建物に来ていた。密談はここでしかできない。
「でも、外国傘下の企業ですか…。」
「金になるならノウハウだけ奪って…新たな有望鉱脈としてのダンジョンよ。」
「でも…なんでそこまでまだ出してないでしょ。」
「職業含めて今後テロリストのいる地下施設の片隅にダンジョンができる可能性だってあるのよ。そこが食料を出すダンジョンなら…後は分かるわね。地政学の根本を揺るがしかねないのよ、ダンジョンは。」
「地政学ですか?」
「食料が無限に沸くかもしれないダンジョンなんてそこに籠城すれば、永遠に士気の下がらない砦ができるわ。そこにネットとかのダンジョン話みたいく鉱物がある、金属があるとなったらもう…。」
私が簡単に効いてるだけでヤバい。しかもダンジョン内では職業補正で、中に入ってきた兵士を瞬殺できるかもしれないとなると、安全を欲しがる連中はなんとしてでも得たいわけだ。
「新規ダンジョン関連法にダンジョン周辺土地の強制的な土地の接収案があって、そこが焦点で法案がまとまらないらしいの。そうなるとここの護衛となる人間は…最低でも法案が固まるまでは彼らがこのダンジョンを勢力から守ってくれるわ。。」
「やばいですね。マジで。」
「もう少し…語彙とか広げたほうがいいよ。」
「…楽ですよ。」
「まあいいけど。」
「でもあの自衛隊さんたちどうするんです?」
「二人は最低でもここで農業しつつ暮らすつもりで来てるわ。土地というか、弟がこの辺の土地を不動産会社作って共同所有者として開発するって言ってたわ。」
「相場ケミカル・・・惜しくないんですか?」
「惜しいし、そこは基幹産業として残すって。その施設ごとこっちに移設して…あんたの家もこっちが買って…更地にしてコンテナハウスを大量搬送して…あのダンジョンの隣にアパート作る予定よ、全部国が買い上げる予定。無くてもその時はガチャダンジョンを公表してダンジョン傍立地のアパートとして売れば
収益を得られるでしょ。」
「村長というか、あの一家はそれでいいんですか?」
「向こうはこの土地が守れればよし。人数が揃えばこの地域独特の祭りである神輿練りさえできればいいってさ。」
「謙虚ですね。」
「ここが元々寂しい土地で、弟も同級生がここの出身で支援も込みであの場所に工場作った経緯があるからここに人数が戻れば…。」
「その同級生さんが何か言ってきません?」
「…死んだわ。交通事故でね。」
その一瞬、不味い事を言ったと思った。
「いいのよ。運命かもしれないから。それに…ここの公表はお互い最終手段だから。」
いよいよ秘密基地になった気がした。




