29-195 N&D1・山奥ダンジョン奮闘記 ダンジョンと電波
それに多くの道具、武器防具がかかれていた。特に浅草ダンジョンは長い上に磁石が効果が無くてスマホの電波も届かない。しかも…電波はダンジョンの壁を通ることができない。正確にはダンジョン内部で基地局を作り、電気を流すなら…可能らしい。ただし、ここからがもっと微妙で、ダンジョンの階層数が”5F”とかを越えてくると電波を届かせる際に…人体的影響が大きくなり一回の入り口に大型の通信電波装置を作ると…最悪死人が出るレベルの強力な電磁波が出る。そしてそこに一般人が大量に押し寄せると考えると…設置不可能と言える。なので、録画機器を持っての突入しか…動画に流せない。そして、通信が効かない…聞きにくい状態というのは今の軍隊において能力を著しく下げさせる。だからこその…開発だったりする。
「じゃあ頼んだ。後は楢原に伝えたから。外側は楢原に任せて、そっちも頑張れ。」
社長一人が帰っていき…残ったのは研究所に科学の研究員の2名と今日来たSEの2名という事になる。まずは…。
「…ここも寂しいな…さっきの二人は?」
「ここに来なかったんだ。」
ダンマスが食堂のおばちゃんしてるというのも珍しいが。食堂でエルマさんが飲み物を片手に本を読んでいた。読みながら話をしていても気にしない。当然こっちにシルキーさんが憑依している。
「でだ…。要件は?」
「ネットを引く方法だね。このダンジョンに。」
「まずその電波とやらが分からん。なんだそれ?」
また長い解説になるな。
そして…説明が終わり、それでもわからんエルマさんは上層部に掛け合い…そこからも説明してもらったが全然わからんという結果に終わった。
「何で、波の名ががここにとか、意味がわからん。」
そう、先ず波の説明さえも理解できないらしい。そうなると、流石に初歩的過ぎて…私たち凡人では説明不可能となった。当然ダンジョン側に許可を取るという事でネット使用可能にする…という案は不可能となった。説明できない物や、されても理解されない者の許可は取れないって事だ。そして、その際の持ち込みのルールを聞いた。それが非常に厄介だと分かると…とてもつらい。
まずダンジョンで所有権のない物は…誰も見ていない所でダンジョンコアが”任意”で吸収している。その為ん監視システムがあるくらいだ。で、ドロップでも全部…コアが管理して回収している。これらはダンジョンで栄養にするか、そのままもらうか…ダンマス側が選択する。
この”誰も見ていない”という条件が…非常に難敵だった。一部でもいいから誰がかそれを見ていれば成立する。で、誰も見ていないが成立した物でないとダンジョンは回収できない。で、さっきのネットの話になると…エルマさんがとりあえず…オウルさんに聞いてもらうと…ダンジョン内には今でも学者たちがダンジョンで様々なテストを行っていた。その中に”小型ドローン通信網”計画を立てた人間がいた。しかもゴブリンに撃墜されない方法も編み出していた。が今度は…必要台数が多すぎて…2Fの出入り口までさえも必要台数が100を超えていた。最後の報を設置する際には…宰相のドローンは電池切れで墜落してしまう。
「一応オウル殿の方も…研究者はダンジョンを丸裸にしそうで怖いそうだ。」
「こっちが、そっちの設営道具を吸収しない方向にはできないですか?」
「内部の壁は検討するが…入り口の切断破壊できないそうだ。」
「じゃあ、出入り口さえ作れば、設営可能なんだ。」




