29-191 N&D秋 リスクアンドリターン
楢原経由の時美さんの意見で教えていい範囲を聞いた後に、その分を享受することになった。
「市民が第一ではなく…戦士も初級職…。」
「そこから10レベルで中級職に転職ですか…。」
「という事は転職システムがあると。そういう事ですか。」
「そういう事だと記憶してます。私の場合は中級職になってから素肌防御と張り手…そして張りて防御があります。」
「何ですかそれ?」
「素肌に限り防具を付けているのと同じ硬さになる…石ぐらいなら肌で弾きますよ。ただし衣装割合で減衰するので、衣装の厳選必須ですが…。」
流石にこれには…全員がざわついた。
「じゃあ、さっきのが張り手。」
「一応他の選択肢もありますが、私はこれでしたね。張り手は張り手のモーションを守って攻撃した時の実、威力がおかしい張り手ができます。」
これは…うん、三木原さんとか、後大沢さんに散々実験させられて威力倍率を測定済みだ。
「…それは…すごいですね。」
それは数体のデッサンゴーレムを弾き飛ばしたところからもうかがえるだろうね。
「素肌防御…。じゃあ、その衣装が…。」
「下手すれば並の鎧よりも固いでしょうね。そして当たるなら威力も格別って事ですよ。ダンジョン内だけですから…ね。」
「流石、冒険者で社長やるだけのことがある…。」
「ささ、腕駄目字が終わったなら帰りましょう、私も風呂に入って…ゆっくりしたいのでね。」
「あ、はい。すいません。」
というか、大方このデッサンゴーレムの山は…ダンマスが仕掛けてきたと思う。ダンジョン内の人間たちは全て官邸可能だとエルマさんが言っていて、追跡観察も可能なので、それがダンマスの基本的な楽しみだそうだ。コアに監視を頼む場合もあるが…とはいえ、この状態でこのままダンジョンにこのままダンジョンにいるのは、私にも彼らにもまずい。




