7-17 チケットの出所
今回ドルカス視点です。
「で、私たちに何か用?」
「おう客人。」
ドルカスが魔界を出て訪れたのはある3人組の旅人たちだった鉱山が珍しいとかでいたのだが…こっちがダンマスと分かったうえで来てる、奇妙な連中だ。
「あんたら、ダンジョンは知ってるよな。」
「うん、知ってる。」
「で、魔界は行ったことあるか?どっかの雇われでいい?」
「ん?魔界?あるけど何?」
白い髪の女が答える。
「あるか!じゃあ、クラウドドラゴンは聞いたことあるか?」
「は?何それ?」
「リューネちゃん。そんなのいた?」
「いえ、母上、私も聞いたことないです。」
「いやあな、あんたらにもらったチケットあっただろ。」
そう、この3人組に魔界一日チケットを武器の代金にもらっていたのだ、今は意匠の付いた飾りサーベルを代金で作ってる。が…。
「うん。」
「あれで浮遊島行った時に神様に会ってな。」
「はあ?」
流石のこの女も、驚いたようだ。俺も驚いた。
「まず、あのチケットで浮遊島行けたの?」
「ああ、選択肢に入ってた。で…そこで、”懸賞首”の話が出た。それが”クラウドドラゴン”で、そこの奴が言うには”手順踏めば勝てる”だそうで、魔界の情報が欲しい。行ったことがあるなら
なおさらだ。」
「それってどんな奴?」
「雲だ。」
「「「は?」」」
まあ、当然この反応になる。
「その店主が言うには”たまたま雲に鑑定したらモンスター名が出た”だそうで。そいつの事をレイドボスとよんでいた。」
「「「レイドボス!」」」
三人の声が上ずる。
「やっぱり8が実装された時に何かあると思ったが、やっぱりあったか…。」
「中断していく?」
「母上。」
「知ってたのか?」
「うーん、浮遊島ができた時に私たちが行った理由がそれ。その時は何かあると思ったけど何もなかった。で、みんなでバーベキューして。」
「帰りました。」
「じゃああの写真の奴は。」
意味は理解できた、こいつら魔王軍だ。が、それでも構わねえ。どうせギルドカードも積んだ。利用し尽くしてやる。
「となると、あれは偶然なのか?」
というか…。たまたま雲を鑑定するのか?
「でも8ですよね。5でも苦戦するのに…。」
「うん。」
「え?」
コクヨウの言葉にドルカスは驚いて顔を上げた。
「私が知ってる基準だと、5でワイバーンの巣が出てくる。で8は思いつかない。それ位には強い。」
「そういやあURだのSだの変な記号の話してたな…。であんたらにそれの討伐協力を頼みたい。報酬は賞金の頭割。15億だ。俺たちは6名で行くから、お前らのダンマスの分が加わる。」
「15億!」
「これは成功報酬だ、それ以外に今回の発注武器の代金はいらねえ。協力してくれたら。」
ダンジョン経営にとってこの金額は大きい。
「これはパワーアップのチャンスね。」
「だね…私はいいわよ。」
「いいですけど雲ですよね?」
「空中戦か…。」
「それだ!」
「ワイバーンの巣があるのか?」
「うん、魔界にはモンスターが出る、で、その中にワイバーンがいる。空中を飛ぶウザいやつ、」
「これは今日だと足りねえな…。今度武器も作らんといかん。二日に分けて、まずはワイバーン手に入れて、」
「魔界って持ち込みOK,持ち出しアウトじゃなかったっけ?」
鎧の子も珍しく参加するな…。みんな詳しいな…。
「うーんそれが穴が空いてる。、これは全員合意で。それが”眷属化”。ユニークの枠も食うので、これはOKになってる。ダンジョンにとってユニークの枠は死ぬほど大事なので、これを開ける
のがかなりつらいって意味で空いてる。」
「それか!」
5枠であとはDP払って買うのだが、凄い高いんだよあれ…。じゃあ、それでワイバーン捕えて…。
「ただね…なんか怪しいのよ、雲がボス?空中戦?」
「これは只でとは言わないけど、参加報酬はいいから開けたダンマスのところ連れて行って。そいつが見てみたい。場合によっては援軍持ち込む。」
「魔王軍のか?」
「ばれてた?」
「写真の話は有名だからよ。驚かねえよ。が、そんな魔界の常連って奴でも知らないのか?」
「一か月前。そして捜索はしてるんだけど、無理だった。でそれが本当ならそいつがランク8のボス。」
「ぼす?」
「ボス。ランク4だっけかな、それ超えると、ボスがいるようになる、雑魚とボス、これは町でも、もれなく出る。が基本中立なのよね、全員。だから魔王軍は基本、敵対生物以外は
戦わないことにしてる。」
「モンスターだらけでゲームみたいだと思ったが…。」
「それで合ってるけどって奴。彼らも生きてるからね…。でもまあ、そんな雲がボスなんて考えないわよね…。」
「それは思いました。私も横切ってるはずですよ。」
「ん?」
「あんたらのファクター聞いていいか?無礼とはわかってる。」
「ああ、私は竜。ドラゴンよ。」
リューネが答える、
「これはいい援軍だ!がとりあえず、入り口はこっちだ来てくれ。」
「分かった。」




