29-185 N&D秋 別府山ダンジョン2F
別府山ダンジョン2FができたのはWIKIによると2日が月前、人が蔓延し尽くして、モンスター狩りよりその辺で休憩している方の時間が長いころにボス部屋にボスがいなくなり…その奥に階段が見つかった。2F目はエルマさん風にいうと改造メイズと呼ばれるタイプの石畳ダンジョンでメイズ亜種だ。そしてそのマップも当然…。
「ねーちゃんは戦わんの?」
「お前が先だ。ここで躊躇すると宿泊日数分、ツケにすんぞ。」、
「いいけどさ。」
「今、ダウンロードしたWIKIの記事読みながら歩いてるからさ。そこ右。」
「あ、うん。」
一応地図もあるが、別府山ダンジョンの2Fの特徴は小部屋がある。大体8畳間でもあるが運がいいとそこにデッサン人形が詰まっていて、ボーナスタイムになる。とかある。そういう意味ではドキドキだ。そして、これは10分周期で誰もいないと補充される。ただし…あそこにいるな。当然そこを占拠しようという輩も現れるので、その為に警備員がうろついている。占領を確認したら、そいつらをしょっ引く役割だ。300円の入場料もこの警備員を雇う金らしい。ついでにここに出向しているギルド職員もいるらしい
「でも、人多いね。」
「お前みたいなやつはたくさんいるし、ここは西日本唯一のダンジョン。当然ここでレベルアップしたい奴もいるだろうさ。」
「そうだけどさ。」
「資料にある昔の大阪ダンジョンみたいなサファリパークでないだけまし。スキルとかジョブもあるしさ。」
「いいけどさ、そこの部屋空いてそうだよ。」
「入るぞ。」
「あいよ。」
早速…部屋の前で待っている人がいないのを確認してその部屋に入る…ついでに10分に一度というのは同じ人なら…である。違う人だと当然部屋を完全に閉めてしまえば違うモンスターが詰まってるわけだ。そして、この部屋…大体12部屋あるんだが…これにはもう一つの特徴がある…それが全部ボス部屋仕様という事だ。その分路上には2Fでモンスターがいない。この仕様こそ…2Fを躊躇させる人を多くするきっかけだった。まあ、もう一つはどこぞかの大学教授が研究している市民からの3択選出法という研究があり、それが終わるまでは待った方がいいとよく言われるからだ。
「一体か、ハズレだね。」
「それでも油断するなよ、ケガするからな。」
「分かってるよ。」
内部にいたのはデッサンゴーレムが一体だけだ。そして信二が突っ込んでいくとべちっと倒してそれで終わった。
「なんか弱いね。」
「まあね。」
ついでにダンジョンを研究する上で、エルマさんのところでデッサンゴーレムに関してはかなり研究している。バランスも悪くはないけど基本中抜きゴーレムという軽量化でパワーをあげているものの体のバランスが悪く、倒されるための格安モンスター。それがデッサンゴーレムだ。それ以外の使い道を理解できないというのがエルマさんの意見だ。
「終わったよー。」
「レベル上がった?」
「いや。」
「だろうね。じゃあどうする?占拠しちゃいかんから帰るよ。」
「あいよ。」
ただ、帰ると言ったのは別の理由だ。なんか、見られてる気がする。というだけだ。当然みている相手は分かる。ダンマスだろうね。




