29-184 N&D秋 なお難易度は
別府温泉の奥の方にひっそりある廃墟…と聞いてたんだがなそこを改装して、お土産屋みたいになっていたもが…別府山ダンジョンだった。
「ここかー。」
私からすればここは観光地だし、周りも若い少年が多い、しかもい切ったヤンキーみたいな連中がぶんぶん武器振っている危険地帯だ。
「ほら、行くよ。」
「まて。そこ」
「あ!」
…入場料300円、そこに行列も並んでいた。入り口はそうでもないが…そしてその脇にもお土産屋だ。そして例のバットの他に高山特有の観光地スポドリまで売られていた。なん
というか緊張感が凄い勢いで抜けていく。
「行こうぜ、ねーちゃん。」
激戦くぐってきた私からすると、これもダンジョン化とあきらめたくなるが…これでも…
「ならんどけ、ちょっと見て来るわ。」
「分かった。」
脇を見るとパンプが置かれてる。それを見るとちゃんとマップとURLがQRコードで書いてあるな、…こっちにもマップとモンスターの注意事項、専用攻略WIKIがある。そしてそのパンフだけもらうと…予想してあったとはいえ…ただ、緊張は私はしている。こっちは知らないふりでも、向こうは私を知っているかもしれん。知っていた場合、本気出すってパターンもある、その時は本気でやらんと行かんからな。一応下駄とトイレにだけは行っておくか。
「あ、帰ってきた。」
「トイレだよ。んったく。」
「ほらこれ。」
「ありがとよ。」
入場チケットをもってモギリのおばちゃんを越えて…ダンジョンに入る。別府山ダンジョン、通称初心者専用ダンジョン。その構造は1階層のみらしいのだが…最近は2階層目も出来たらしい。デッサンゴーレムと言われる軽いゴーレムがよたよた歩いてくるだけのダンジョンで、その奥に部屋があり、そこにいるデッサンゴーレムを倒せば宝(魔石1G)が手に入る。というエルマに聞いたらほぼ最小コストのダンジョンだそうだ。1階層部屋あわせても部屋2000+デッサンゴーレム再利用可能30DP+10体100+偽宝箱(ショップ販売20DP)+魔石(1DP)という子供だましみたいなダンジョンだ。なお
「ここがダンジョンか―腕が成る!」
「ほら、前に行け。倒して来い、下手すりゃ小学生でも倒せるって話なんだ。」
「ねーちゃんは興味ないのかよ。」
「無いね。」
というか、各箇所で、ゴンゴン棍棒手叩く音が聞こえる。
「あ、いた!」
信二が走っていくとそこに這歩いているデッサンゴーレムだ。それを見つけると急いで走っていき棍棒で一撃。そのまま、デッサンゴーレムはは消滅し…そして何も残らなかった。
「おー!レベルアップ!」
「ほら、ちょっと見てやるから、今のうちに確認しておけ。」
「あ、目、つぶるね。」
これはあることで仕様が発覚した”スマホが無い時にレベルが上がり、職業を得た時にステータスを見る方法”らしい。目を閉じてステータスというと瞼の裏に映るそうだ。スマホを持っているときはスマホにデータが映る仕様となっている。ついでに信二は…スマホを持ってはいるが…最近の規約でスマホを持ってのダンジョン侵入は隠し持たない限り禁止になった。というのも訴訟トラブルが激増したからだ。よく考えて欲しい、いくらゴブリンでさえ棍棒もって振り回してくるご時世にそこに精密機器のスマホ持ち込んで
攻撃が当たったら壊れない保証はない。なので、時々持ち込んだスマホが壊れるのだ。しかもダンジョン内は電波を通さない。その為の通信を通す方法に懸賞がかかってるぐらいだ。そんな中で、スマホを持ち込んでアカリするにしてもダンジョン内は謎の明るさで、明りも困らない仕様だ。そこでスマホが必要な場面さえない。なので、スマホを持ち込むのを禁止している。むしろダンジョン内でスマホが破壊された時に誰が悪いのか、裁判沙汰になりそうで怖い。
「あー!市民だ!」
「あたりだ、あたり!」
「え?なんでだよ?」
「後で3択やぞ。」
私みたいに選択肢なく力士よりましだ。
「10レベルまで上がる?」
「知らんが、下に行ってみるか?どうせボス部屋があるのは地下2階だろ?」
「そうだけどさ。」
ついでにダンジョン2Fはライト層は寄らないらしい。遠いという事もあるが、少しだけ2Fは事情が違うらしい。




