29-183 N&D秋 結局別府温泉
高知から車で3時間。その後フェリーに乗って…一泊してようやく着くのが…別府温泉だ。なお来たのは初めてだが…温泉地だよな。
「おおー!」
かなりの山奥なのもわかるがそれ以上に大量の駐車場そして、温泉とお土産屋である。
「すげーな。」
「地元頑張ってんな。」
ついでに各所にはダンジョン用武器屋とか、お土産屋にも何故かバットが売られていた。
「おばちゃん、これは?」
「ああ、これ。ダンジョンに入ると出てくる敵はほとんどこれで倒せるから、これが売られてるの、なおほら、ここ。別府温泉の焼き印付きよ。」
お土産木刀かよ!…と思ったら隣にお土産木刀売ってた。
「防具とかはあるの?」
「持って歩くと疲れるからみんな持って関与、ただ、防具というか剣道屋は植えにいるから、そこで防具買ってく人は多いね。」
「そっか。」
「後買って、温泉饅頭。」
「卵でもいいけど饅頭と茶、頼むわ。」
「ねーちゃん行こうぜ、逃げる!」
「にげないって。それにここで宿どって温泉はいるんだぞ?」
本気でここまで来たら温泉入りたい。効能調べたけどね。
「…まあいいや、予約は?」
「取っといた。ここは人気地だからね。」
実はここにダンジョンはあるんだが…実はこのダンジョンに定住勢は少ない何せデッサン人形が歩いてくるだけで、怖くもない、魔石も落とすが出せないタイプだ。その為にいたとしても20分離れた住宅街の方を利用するだけでこっちに来て高い温泉地の土地は取得しないそうだ。とはいえここには木工職人らしい工房がたくさんある。そしてまずはホテルに向かう。
「でもさ…・。結構人多いよね。」
「あんたみたいなやつが多いって事だ。」
実は公開されたダンジョンの中でもここは九州に一つではない、実は資料で検証中に阿蘇高原ダンジョンがある。あそこはもっと立地が大きいが国定公園であり…問題はそこまでの運搬方法というだけの優良ダンジョンだ。モンスターもかなり強いものの、重火器対策がなされているために冒険者でないと攻略できないとされている、最近できたダンジョンだ。がそんなもんこいつに明かすか。
「だよね。夢あるよね。」
やっとホテルの前で出迎えてくれた、おかみさんも呆れた顔だった。
「レベルと職業ってそんなにひどいんですか?」
「最近は市民という人が多くてここで10まで上げてそこから3拓ガチャなんです。それを面倒と思う人も多くてですね。」
「え?まじ!?」
「だってさ、諦める?」
「いや、そこまで粘る。」
「そういう方に連泊をお勧めしています。警備の関係でダンジョンは閉鎖が早いですし。」
「…それで頼みます。信二、ツケだからな。」
「分かったよ。絶対良い職業とって帰してやるからよ!」
無理だと思うぞ、大当たりの職業なんてあるわけない。




