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はじめてのまおう~《勇者に俺ツエーさせるRPG》   作者: どたぬき(仮)
第17章 N&G (NEZIRO AND Dungeon‘s) 第一章
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29-170 N&D1・山奥ダンジョン奮闘記 10cm

 秩父の件もあり、天草諸島ダンジョンはしばらく待ってから行くことになった。エミルの体長が悪いこともあるが、秩父の件と…天草諸島ダンジョンでは

”海水”の流入がそのままダンジョンの収益になっている可能性が高いのだ。そうなると…

『可能性としては不明だが…相当…相手に金がある…という事は説得に応じない可能性もある。』

 エルマの言葉に全員が緊張する。

「秩父もですか?」

『ああ、資金があるダンマスが周囲に配慮するには…こっちの優位性を認めさせないといけない。』

「それでも言語が通じないなら…。」

『ああ、それに関して…***論文というのがある。』

 なんか聞こえないな…。

『私が君たちの言語を理解するのが…できない理由だ。魂がもう、君たちの言語を拒絶している。』

 魂からの言語拒絶。

「ではこのアプリ以外…理解できないんですね。」

『そういう事だ。これには本当に助かっている。本国に持ち帰りたいが・これはダンジョンに登録できなかった。理由は不明だが…。法則性があるのだろう。

・・・ああいう君たちでいうがらくたは本国でも非常に感謝されている。DPにもなる。いくらでも買い取るぞ。』

「そういえば、これ…登録できます?」

 私が取り出したのは…千円札だ。

『それは前に研究員が財布に入れていたので実験したよ。無理だ。正確には…登録不可能だった。物資の蓄積は可能だがこれをDPに変換することもコピーも

不可能だった。相当高い技術らしくて。その一枚で既存大手の大ダンジョンをすべて再現できるであろう費用を要求されたよ。』

 確かに千円札には非常に精巧な偽札対策がいくつも仕込まれている。それを見破る方法は無理だろう。ダンジョンでさえ誤魔化せない…。

『後。私は外の魔力が薄すぎて…ついていくには最低でも一か月はダンジョン内で休養しないと体調が戻らない。オウル殿は別かもしれんが…私には無理だ。』

 そうなると最後の天草列島はもっと無理だ。

「分かった。仕方ない。このまま依頼は終わろう。それに資金があるって事は…相手も兵力を出してくるのか?」

『武器の精度のほどは分からないが…最悪数で押せばどうにかなる。と考えるはずだ。但しダンジョンモンスターはダンジョンから出ると相当弱体化する。だらか

入れない以外の…危険はないな。』

「それだとあの叫び声はなんだったのだ?」

 そのこと簿に…エミルは渋い顔をしていた。

『いつかは気付かれるだろうし、解説しておく。ダンジョンにはいくつかの法則がある。』

 説明されたのはダンジョン建設の規約についてだ。この世界は魔力が無いらしくダンジョンの入り口を大きくしておく利点はないが…ダンジョンにはいくつかの建設法則がある。床と地上の高さの上限や部屋数上限。モンスター数上限、スポナー上限、その中で問題だったのは床の最低条件とフロアの高度上限だ。地上から10cm低い位置が…ダンジョンのフロアの設置可能最高高度だ。それに対してフロアの硬度をそれ以上にするとどうなるのか…またその地上の部分を開けるとどうなるか…それが地上にはみ出して建設が可能だ。10cm低い位置に床がありさえすればいい。それにより…ダンジョンのB1Fを地上にすることが可能だ。ただし高さには相当DPがかかるし、

「じゃ、じゃあダンジョンは砦を作ることが可能なわけ?あなたも地上にいられることが可能?」

『ダンジョン内である規約内なら可能だ。が、地上を砕かないといけない事と…。一部とはいえダンジョン外壁を取っ払うんだ。当然危険性が高いからな。そして地上にはある権利があるため、砕くことができない。』

「どういう事だ?」

『ダンジョンマスター側はこの地上の操作全体に関して地権者に”借用許可、か使用許可を口約束でいいから直接聞かないといけない。権限さえ与えていればダンジョンモンスターでもいいが、ダンジョンモンスターを私が指定して、そのモンスター以外では効果がない。』

「もしかして私重要人物?」

 まさかダンジョンマスター側に地主的ムーブができるとは。

『また、私の方も地上側に建物を建てたいと実験していたが、どうもこの地球では露出部分が多いほど維持費が跳ね上がる。』

「それを石炭で賄った?」

『いや、あそこは地下だった・・・単純に天井ダンジョン規定を入れて…空間接地面積を狭くしたんだ。だから…砦より高い高さの入り口がある扱いにしてるんだ。』

 閉鎖空間だったからダンジョンが拡大したわけね。しかも鉱物が取れるから…それを餌に増殖すると。

「ダンジョンは閉鎖空間を作れば培養可能ってわけか…厄介ね。」

『ただし2F以降はその1Fの床から10cm下。という規約が付く。だから、横方向には広がりにくいわけだ。』

「それ、悪用できそうじゃない?」

『実際悪用したダンジョンもある。が面積限界があると思ってくれ。その分消費も激しい上に費用の問題でどうにもならん。』

 でも…それって秩父の鉱山を吸収できる程度に拡大できるっていいだよね。それ不味いっしょ。

ここからの展開だとしばらく秋スペシャルを挟む間もなくなるので、ここで秋SPに移行します。これからもよろしくお願いいたします。

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