29-159 N&D1・山奥ダンジョン奮闘記 海上モンスターの恐怖
そして、4つのダンジョンの話をして、何処から行くか考えることになった。ネットを使った地図情報が欲しいので、…トッシー君以外の4人とダンジョンの一の説明をした。
「ワイン畑の真ん中…海の洞窟、旧家のど真ん中、鉱山の奥か…。普通ありえんダンジョンの位置だな。」
『第2階になって、生存特化を考えた配置だからこうなったんだろう。人間に見つかれば滅ぼされるからな。』
「どこから行った方がいいかな?」
「私達はついていけないが、サンプルは頼むと言いたいが。」
言うまでもなく…・今までの経験でいずれのダンジョンも瀕死だろう。ガチで警戒感0だよね。
『時間がたてばたつだけ強くなるのが、海のダンジョンで、他は、餓死するまでの時間が問題だな。その旧家って奴は王宮みたいなものだろ?』
エルマさんの意見もわかるが…。
「どういう意味だ?なんで海だけが違うんだ?」
『ダンジョンマスターの中に海専門の連中がいるんだ。それに海水をダンジョンに食わせ続ければそれだけでDPになる。安価だろうがそれが十分に厄介だ。魚も…ダンジョンには少ないものの栄養になるんだ。』
がちヤバじゃん、ダンジョンは何でも…自身の建築素材とかに変える特性がある。だからこそ…海水に半分埋まったダンジョンは…ある意味まずい。
『当然海水だけだとという考えもあるんだが…まあ…大方普通経営のダンジョンよりは手ごわいだろうな。』
『でもスタンピードは怖くないんじゃ?』
『それが…海のモンスターは結構有名なモンスターがいて、それがトビキリウオを言ってな。海から船上の人間や魚を取ろうとする鳥も切り刻んて食い殺すモンスターがいるんだ。ゴースト系とか、アンデット系以外が
出るなら、こいつらの方が…スライムとかよりよっぽど実害があるな。』
「何か海のモンスターは陸上より強いって話を思い出しますな。』
「いや、それ不味くない?それがダンジョン内にいたら…。あたしたち脚を取られるかもしれないんだよ?」
そう、海水に体を埋めた…動けない状態でそいつと会えば…逃げれないで切り刻まれる可能性が高い。そいつが困る。
「となると対策が欲しいかな。考えておくわ。後の三つから選んでくれ。…俺達は海中のモンスター対策考える。」
三木原さんが手を上げた。確かに海中ダンジョンは対策必須だ。…というよりダンジョン物で出ちゃいけない難易度だろ?これ?
『となると…後の三つは怖くないはずだ。』
「…近い場所から行きます?海はともかく…後はこっちから近い順に神戸、長野、秩父の順で。」
『そんなについていっていいのか?』
「そうですね。交渉の為にお願いします。」
まずはエルマさんの服装を…考えないといけない。特にエルフ耳!貴様だ!




