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はじめてのまおう~《勇者に俺ツエーさせるRPG》   作者: どたぬき(仮)
第17章 N&G (NEZIRO AND Dungeon‘s) 第一章
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29-156 N&D1・山奥ダンジョン奮闘記 一応偽装身分あります。

 とりあえず、私は今や出戻り相場ケミカルの社員だ。まずは社長に相談と資料を抱えて…後ダンジョン攻略に際して仲間を選定したい。レベリングもしたい。なお、この4つのダンジョンの調査日時はこっちが指定してよい。

まずは私の生存優先だそうだ。それはそうね。で、本社に帰って、社長に報告するとしばらく考えていた。最近東京まで新幹線で大体一日かかるんだが…往復回数多くない?

「というか、わが社から派遣できる冒険者なんてお前しかいないぞ。後、そのガチャダンジョンと、ダンジョン研究所にはわが社の社員をとりあえず…一回は派遣する。でもこれで公式に言っても問題いないか…でも姉ちゃんは無茶言うな…。」

「私…ですよね。」

「だろうな、スキルのレポートも見たが西川以外にそんな特化編成のスキル持ちはわが社にいないぞ。」

「でも非公開ダンジョンか…厄介だな…後15か所だろ?」

「はい。」

「大方、存在しているが、隠している可能性があるが、打破は狙ってくるだろうな。」

 エルマさんが言うには…これしか情報源が無いから困るのだがダンジョンの初期DPは一定でその資金を基に施設を作るためにそのタイミング次第だが満足できるダンジョン経営には…大体月に2万人の来訪者が欲しいという。月2万人…か。俗にいうラノベである”俺だけの秘密のダンジョン”なんてやっていたらダンマス側からすれば破産の一途だという。当然打開策を考えてくる。ダンジョン内に村とかを作ったりすることの方が多いがそれも難しいという。だからこそ、いずれスタンピードで自分のいる位置を教えて誘ってくるのだという。一度位置がばれさえすれば…ダンジョン側には引き寄せる手段があるのだという。が、それが今ではないというだけだ。という事はこの4つのダンジョンの中で2、4はダンジョン外にモンスターを出した可能性が高い。特に天草諸島ダンジョンは海に埋もれたダンジョンで、お魚系モンスターとか広がれば漁協被害も大きいわけだ。

「まあ、公開されればいいがな…人員は…。頼む。」

 わが社は40人もいない零細化学企業だ。だからこそ…ダンジョンに自発的に行くそう言う人はいない。って事だ。

「後出向はここで止めておく。後、姉ちゃんからこれ。嘱託職員向けの身分証明書だ。これはわが社全員が使えるからな。」

「そうなんですか?」

「ダンジョンギルド向けの装備開発を請け負う代わりに嘱託にしてもらった。」

 ダンジョンギルドとしての名刺が使えて給料も向こうから出るという意味になる。かなりうまい。

「そう言うのって複数跨ぎませんか?」

「だから営業の川島と、大木原を回らせている。」

 こういう装備開発というとドローンならリッキー君も作っているが機械系の会社にはかなわないし、素材吟味なら素材系の会社に頼まないといけない。武器が関わればうちら化学系が強みを持つが電気系とか

複数の企業のプロが欲しい一大プロジェクトになる。

「合弁になりませんか?」

 こういう時にはその委託を受けた会社ごとに担当社員を出して合弁会社を設立して…そこで一か所に集まって作ることが多い。こういう会社だと意外とスパイとか出るんだよね。

「それが、うちらは”ダンジョン職員向けの装備カスタマイズ”だ。合弁にはネームバリューが大事でな。細かい作業はこっちがやる。が…分かっているだけで17社がダンジョン向け装備の開発をしている。合弁や…ヘッドハンティングでな。」

 それは知らなかった。

「こっちはベンチャー扱いって事だ。でダンジョン向け銃器の開発は私達だけだと思う。後部長とか含めダンジョン修行に行かせるから、向こうにバックアップ用…。」

「それは想定して研究所に作ってあります。40人までは泊まれますよ。」

 一応、狭いビジネスホテル並みの部屋でいいなら40室は作れるらしい。なお店が一軒研究室三つになるという。テレビが映らないのが欠点だよね。

「狭いなら…って事か、というか大丈夫なのか?」

「三木さんがほら一部屋使ってて、後エルマさんの大型の部屋があるって感じですね。後守衛室もありますが。欠点も多いんですけどね。」

「なんだ?」

「まず、電波はダンジョンを境に止まります。有線でも一緒でした。光は通すそうですが、光ファイバーの有線もダメでした。テレビを見るにはダンジョンとダンジョン出ないフロアを分けてダンジョンの出入り口に備え付けないと使えません。しかも…どうもダンジョンは”電波も食える”らしく中では直線短距離通信なら行けますがそれ以外はスマホの通信や通話は機能しません。」

「それでもしかしてドローン?」

「はい。」

 なんでドローンの開発で自動で運転させるものしか駄目なのかがこれだ。角を曲がると電波を受け付けなくなり、視界内に入れたドローンにしか電波が届かないのだ。だから自分が操縦して見るとかは難しいとなった。偵察ドローンは電波が使えないから…録画した映像以外だめらしい。

「という事はあのガチャダンジョンの映像が、配信じゃないのは…それ以外だめだったのか。」

「そう言う事になります。この辺はダンジョンWIKIとかでも書いてありますね。」

「…そうか、すまん。でもダンジョンにドローンは持ち込まないんだな。」

「持ち込んでもやれることに少ない上に…人間の振り回した武器に当たる方が多いそうで。ドローンを弾くという意味ではかなり尖った仕様ですよ、これは。」

 そう、この仕様のせいでダンジョンにドローンは向かないとされている。また…実験ではダンジョンに触れていて”見えない”ならダンジョンがそのドローンを回収可能だという。これがきつくてドローンを持ち込みするのは禁止された。…この事は時美さんが…浅草ダンジョンを公開される前に知っていたので、スマホ禁止時に同時に禁止した内容だ。オウルさんにドローンを渡すのは…危険と考えたからだ。

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