29-152 N&D夏・ミミック 予測不可能 回避不可能
その三日後に完成したのは…薄暗い地下への入り口だった。しかも雑に出入り口のすぐわきに置かれたくらい地下への入り口だ。
「これ?」
「コアが企画書通りに作ってくれてるのならな。」
なんか期待ができるというか…。ちょっと怖い。
「でもまあ、初期のダンジョン思い出すな。」
「そういえばなんで暗かったの?}
『それは、対費用効果を上げるための暗さ名だけで、意味はないですよ。』
何もない所から聞こえた声をスマホで翻訳して文章で見てる。
「え?国屋ラミ奇襲狙ってるかと思ったんだが?」
『最初は予算が少なく、今は稼げる範囲内で明かりをつけてるんですよ。』
なんか知っちゃいけないこと聞いた気がするわ。
「で、これは?」
『企画書で言われた通りの暗さにしてます。こっちの方が怖いとか。』
言われて降りると…いくつのも部屋が…というか真っ暗だ。が、入り口から光が漏れて、微弱に先が見える。慣れるまで待機した後に進む。ついでに…ここでは明りはつけないでほしいと言われている。なんでかと思ったが暗すぎない?
「真っ暗とか最悪だな。」
「ちょっと待ってから行こう。」
少し待つと暗闇に目が慣れ…左右に一部屋づつあるのが分かる。そのうちの一部屋に入る。開けて反射を利用して、明るさを保ちつつ…目を凝らすとそこには宝箱が一つある。
「確かにこれならホラー要素があるな。」
「開けた方が良いの?」
近寄った瞬間、何かが飛び出して…私は無意識のうちにそれを手で払い…弾き飛ばした…あ、これが張りて防御って奴か。
パぁーーーん!
すごい勢いで壁面に何かが叩きつけられ…そしてそれだけだった。
「何が起きた…というか…ん?もしかしてこれ…。」
『というかこれは計算外過ぎるぞ!』
そういわれても困る。
『中止するというか、これは…どうだ?』
なんか私がやっちゃいました?敵な何かになったが、本来はそこに身にスライムという最弱のスライムを置き…それを箱を開けた私達の顔面にぶち当てて攻撃する。箱を開けるとばねが作動して、中にある物をぶちまけて攻撃するモンスターとしてミミックを作ったのがリッキー君の作戦だった。
「いや、それはないだろ。酷いだろ。キャー。顔に粘液が―とかいうのを期待したのに!」
「知らん。というかスキルが自動反応して弾いたから無意識。」
起こるリッキー君に説明すると、何とも言えない空気が…周囲に伝わった。なんだろう、すべてがかち合った…失敗な気がしてならん。ただし再現率100%な。




