29-149 N&D夏・ミミック 暇つぶしに仕事を受けてくれる会社
「で、三日かけてこれと。」
「これも近くの木材やに掛け合って作ってもらったんだよ!」
頼まれたのはミミックの素体である宝箱部分である。
「ふむ…作ってもらったんですか?」
「ああ、ある飲食店の知り合いに工務店があってさ。そこのおっさんに宝箱が三つほど欲しいと、偽ダンジョンとか作ってそれっぽいのを子供に作りたいと以下言ったら、作ってもらった。」
例の山奥拠点から一番近い飲食店で、気の宝箱と、鉄の宝箱論争をしていた時に隣にいたおっさんが木工加工などをやる会社の専務でそのついでに作ってもらった。
「もともと、言った寸法の宝箱が高くてさ、しかもって感じだから。三つ作って1万払ってきた。」
「金具もか?」
「そうだ。」
「暇なんだな。」
大きさは100×る50×60のちょっと大きめのサイズのものだ。ミミック用なので、
「結句簡単に夭折した跡がありますね。」
「これでも暇な連中使って一日で作ったんだと。」
「もう少し…この辺の金具の付けが甘い気がしますが。」
「まあ、時間があるなら手直し頼むわ。テスト用って事で三つ頼んだからよ。」
「すぐに終わる。ちょっと待ってくれ。」
そういうと近くの廃材から簡単な寸法を割り出すと、大沢さんが溶接して加工。そして出来たのが…ミミックのはずだ。
「単純なもので、この宝石部分と鍵部分。その周辺に目となる、ゴーレムの顔部分がある。そこで認識させてんで、エビぞり状態で、体を伸ばして…蓋の場所に足を固めてくっつけて終わり。簡単だが。これで完成だ。」
ついでに試験会場は…リサイクル工場地下の研究場所だ、
「命令文はコアに頼まないといけないが…この部分が問題なんだよ。」
「なんで?」
「ミミックって言っても攻撃方法って、ふたを閉じる以外ねぇんだよ。」
「あ…。」
そういえば、機構上はふたを開閉する機能しかない。
「んで、そこまでで売れるのか、コアも見てるだろうし、エルマに確認を取って欲しい。」
『分かりました。』
コアの声が聞こえると、少し待つことにした。
私達が待つとエルマさんがそれを持って食堂に来て欲しいと言われたので、食堂に持って行くとそこには…なんかこっちの宝箱の2倍の大きさの石櫃といっていいものがあった。
『早速見せて欲しい。』
スマホを持って待っているのはいいんだが、その謎の物体に驚いている
「それは?」
『宝箱。実際と比べてみたくて名。」
・・・は?宝箱がこれ?しかも実際にあるって何?そしてメイドさんがリッキー君に触ると、コアが説明を開始した。というかそんな話聞いたことがないよ!




