29-147 N&D夏・ミミック それは便利家具だった
ミミックの音となった・・・家具は単純にゴミを投げるとふたが空くゴミ箱だ。
「あ、これね。見たことあるわ。」
「いらんだろ。それ。」
そういうのもわかる。というか、四国だとそんなに必要に見えん。
「違うんだよ。これは…蓋が字度に締まることがいいんだよ。んでさ、これってセンサーが問題でさ。」
「センサー?」
リッキー君の説明だと、これを基にしてミミックがつくれて、これをモンスター登録できないかって事だ。
「んで、材料どうするかって事なんだよな。」
「なんで、」
「だってミミックだろ?エロダンジョンとかに使われるじゃねぇか。」
「え?」
なんかリッキー君以外の3人の空気が凍った音がした気がする位…止まった。
「そういうの好きなのか?}
「むしろ知らんのか、今一大ジャンルだぞ?エロダンジョン。」
「それを同、あの堅物っぽいエルマさんに説得するの?」
「あ…あ…あぁ…うん…ああ…そうだな。」
そう思い返すなら、言わないでほしい。あの人キラキラするぐらい純朴でまじめだから、普通のダンマスみたいな悪の帝王とか魔王感がない。余りオウルさんもないが…あの人はあの人で冷たさがある。
「というより、まずはそのミミックを使って、ゴーレムのアイディアを売って稼ぐという手はどうですか?エロダンジョンは知りませんけど。」
「大沢さんナイス!」
「まあ、家で調べてくるついでに、下位に行ってくるけどついてくる?」
「あ、ああ、行くぞ、とはいえ売ってる場所ある?」
「回路図が欲しいですか?」
「まあな。俺はこういうハード系プログラムは全然ダメだから。」
そういえばリッキー君は元々普通の引きこもりで、今のプログラム事情に詳しいというだけで、プログラム言語も習っていない一般人だ。
「そっちは私で改造しますが、そういう電気技師も欲しいですね。」
「ごめん、その系はいないんだわ。今までいらなかったし、うちの会社機械系とか手を出すと思ってなかったから。」
23人の研究員のうち、電気が得意な奴を案外知らない。ただ、パソコンとアプリの運営だけなら、実はリッキー君より使いこなせる人間も多い。これは本気だ。というのも現在の基礎研究のデータをまとめるにPCは必須で性能がいいなら社内LAN構築とか出来るんだろうが…そこまで電機関連に強い社員は…必要頻度が少なくて関わってこなかったのだ。、
「ついでにお前も来い、家の…臨時の街の事務所一軒借りたから。そこで寝泊まりしていいから、そこでまずはアイディア集めて来い。
「こっちの回線でいいじゃん?」
「あれ、社長の命令で、スイッチしばらく閉ざすから。」
「は?なんで?}
「ここの情報が洩れるほうが怖いんだそうだ。社長曰く、ちょっと怪しい連中を見たそうだ。それで…社長も警戒してる。」
「もしかして…。」
「ガチャダンジョンの独占を狙う奴だろうな。」
「でもなんでここ?」
「まあ、説明してやるよ。ちょっとうかつすぎてるのは事実だ。」




