29-140 N&D夏・ミミック 冬に夏祭りを
エルマさんも乗る気という事で、私達が園芸店を回り材料を買い込み…なおこういう路肩の土とかはダンジョン煮れてDPを稼ごうとしてもかなり安かったので、そのまま素材として利用してもらった。そして出来たのが…河原だった。しかも夕方。砂利をコピーして地面として巻いて、中央には川もある。そしてそのサラサラとした音を聞きながら…ダンジョンに呼ばれてきた全員が驚いていた。いや、今まで暗黒でさ迷っていたとは思えないさわやか路線だった。
「ちょっと待ってくださいね、楢原さん。手伝って。」
楢原が呼ばれて、帰って来る時のベンチを両手に抱え、それを嗅藁に設置する。ちょっと薄暗いぐらいで、程々の暗さと涼しさがあり…なんというかマイナスイオンたっぷりの山間部って奴だ。一応言っておく、一応だぞ。この廃村にも小川があり、それがダンジョン迄通ってるが、山が深すぎて夕進みできる河原が無かったのだ。
『言われた通り作ってみたぞ。映像ありがとう。』、
「いやあ、すげぇ…。これもダンジョンかよ。」
『稼ぎを気にしなければ。これ位なら費用も安いぞ。というか、みんなが喜んでくれてDPの稼ぎがいいぞ。』
河原…憧れるねぇ…。
「俺はやっぱりバーベキューにビールだろやっぱり。」
「あんたねぇ…。」
「第一花火はいいのか?火器だぞ。」
「それは…。」
楢原も乗る気だが…ついでに急に河原バーベキューと言われてい器材なんて用意できるはずもない。
『ある程度のゴミならちゃんとDPに変換するから構わんが、気味がいいものではないからな。』
ダンジョンにごみの処理機能があるとはいえ、確かにそうでもあるな。というか、ゴミでもDPが高い物、安いものがあると言われると、考える者があるね。
「とはいえさ…。やっぱりバーベキューやりたくならんか?」
「この山奥だよ、誰が金を出すの。」
「そうだよな。」
『肉を用意か…ふむ、難しいな。』
「こちらのお肉も食べとうございます。」
「シルキーさんも食べれるの?」
『--のレベルもそこそこあるので、味わう事が可能でございます。私達はーーーーで料理も習いますし、』
どうも翻訳してない箇所が発現されたみたいだ。
『それ聞いたの初めてだよ?』
『私達はいついかなる時でもーーー殿-との出会いで胃を掴むためにーーに訓練された…特別なシルキーでございます。』
『流石大手、こういう人材でも手を抜かないのですね。』
なんか、お互い見本役が混ざる話をしてるせいか、結構聴き取れんぞ。
「皆さん、持ってきましたよ、食べましょ、」
持ってきたのは桶ときゅうりと飲み物?
「この水があればキュウリを冷やして食べれば美味しいからね。せっかくだから涼みましょ。」
なんかいい感じになってきたぞ。




