29-137 N&D夏・ミミック 貴重品に破砕実験は覚悟がいる
「ふむ、それが、そのゴーレム回路か。モンスターの元。」
相馬社長が来て、研究室によると
「一応、顕微鏡での観察や簡単な科学実験はしましたが反応なしです。というか、この細い導火線みたいなものが人一人分の腕力を発生させるとか、原理も不明ですね。」
「破損が怖いので、試薬実験はしてませんが…確かに人一人分の知能と近く機能が、あるのは確認できました。元の研究も相当研究された物としか。」
私達も昼になってから興味を持って見に来ていたら一体だけ狩りの形でゴーレムが動き、試験をされていた。が、このゴーレムには謎が多い、粉の状態て配線をつなげばそのまま情報が伝達できるという機能もそうだが…その中に顔と呼ばれるパーツ部分(全部粉)があり、そこに知覚能力がある。目、耳がそうだ。ついでに嗅覚はないがゴーレムの粉全体で触覚はある。そこも謎なファンタジーだ。そして、その知覚した情報を基にゴーレムが動く、中央の宝石部分がプロセッサ部分であり、この大きさと魔力純度が高いほど容量が上がり、記憶できる文字数とか余った分は馬力とかにかかわるそうで、どうともならない。その為に…命令文や基礎プログラムでさえ…頭を悩ませていた。
「というか、これ、ゴーレム作るの無理っぽくねぇ?」
「いや、頑張ればきっとあれが動くはずだ!」
指さした先には1/1フィギュアがあった。
「あれも動くんだろ?」
「出来ますねぇ。」
一応な。欲望駄々洩れだっつーの。
「動くくらいならいくらでもできるぜ。」
「いや細さだよ!細さ!それだけでも価値があるんだよ!」
どうも聞いてみると、今現在人間型と呼ばれるロボットもあるが、その大規模なプログラム容量などが足りず、その研究はブレイクスルー町なんだそうだ。なお、このゴーレムは普通に回路を埋め込めばどんな形でも人間と同じように歩くし、そういう意味ではこのゴーレム策勢時にも相当は”基礎うろグラム”が入っているのは確定らしい。
「特にこの短縮回路に近く機能、歩行機能が詰まってるというだけで、これは画期的なんだよ!」
「でも生かせるのか?」
「それが…。」
そう、ここで出てくるのがリッキー君の領域だ。一応簡易的にプログラム担当となっているが、こういう基礎から応用まで全部ないとできない作業ができるのか、しかも文字数をいかに削るかという考えはない。となるとプログラム関連ではどうにもならないという事だ。
「辛いな。」
「命令文だろ?苦手だわ。」
「俺もだな。そういうのが苦手で、こいつを連れてきたんだがよ。」
そういうと社長はリッキー君の頭をぐしゃぐしゃとなでると、にやにやしていた。
「プログラムの基礎文章とか、並のプログラマーじゃあ無理だっ通の、アセンブリクラスだから、開発企業の秘蔵クラスだぞ、そんなもん。」
そうなの?}
「そうなのか?」
「ほらあるじゃねぇか。CPUチップの開発とか、それを一から書いて文章にしろとか…その類だぞ。もう一個も問題だ。ソースコードがあってもそれを全部口頭でいう段階とそれ以外を言ってはいけない段階で無理なんだよ!」
そう、プログラムは基本、何十ギガバイトとかメガ単位のプログラム文章がある。これが文字一つにつき1バイトなので、一兆文字の文章を読んで聞かせるようなものだ。一メガの文章でさえ100万文字である。しかもこれを効率化させて説明し…さらにOSを口頭文章でくみ上げろという無理難題だとリッキー君が言ってくれた。確かに…機能教プログラムをかじったニートでは無理だ。ついでに数日間はずっと途切れなく喋る必要もあり…命の危険もあるのだという。
「じゃあ、無理じゃねぇのか?」
「だからあのオウルって魔王は渡したんだよ。無理と分かってるから…超える方法があるならそっちの方が貴重だからな。」
「技術には時として乗り越えなくてはならない困難があるんだよ。しかも超えて…楽になるまで凄い時間のかかる何かがな。今回はこれって事だ。」




