29-135 N&D夏・ミミック ネクロマンサー的な何か
「そういえば聞きたかったんだぜ。」
「何じゃ?」
オウルさんから手渡ししてもらったリストは、エルマさんがコピーしてこっちに渡してもらった。
「そういえば、サモナーとか、そういう職業はあるのか?」」
「さ…も…ああ、あるぞ、」
「無いはずじゃが?」
「割れてるな。」
「まあな、それで?」
「いや、ネクロマンサーとか、そういうのとか、ダンマスでなった奴はいるんじゃねぇのか?という奴だ。ほら別府山でも浅草でもそういう連中見ないだろ?」
「そういえばそうですな、あまり聞きませんな、スケルトン系は?」
「一応解析は出来ておるし、実はスケルトン系モンスターはあるが…それは初期モンスターじゃ。只条件もきつい上に知性レベルも低くて、しかも人間が簡単に作れるとあって…今ではよっぽどこだわりが無いとつくらんのぉ。」
「どういう意味?」
「悪趣味なだけじゃがいいか?」
「ぜひ教授願いたい。」
いつ聞いてもエルマさんが素直な少女すぎてダンマス…魔王とかに見えんのだが…。
「まず基本として、ネクロマンサーなる物はない。というのが儂らの結論じゃ。」
「どういう意味なんだよ?」
「トリックの一種じゃ。例えば。少し汚しても構わんな。」
「それは構わないが?」
そういうとオウルさんの手の平から、土砂が大量に表れた。そしてそれに手をかざすと、それが人型になるとそのまま直立している。
「これが応急ゴーレム作成という魔法じゃ。」
「おおー!」
というか魔法初めて見た。
「ゴーレムですか?」
「うむ、そしてこの外見。こうすると…。」
そういうとオウルさんがそのゴーレムの体を黒い塊で包む。そしてしばらくして出てきたのは…!
「これは?」
「人間の骨の形になるまで土を削った…ゴーレムじゃ。これがスケルトンの原理だとされておる。」
「そういう事例があったのか?」
「ふむ、口に出せないがある地方でのぉ、山賊団がやっておったらしいのじゃ。ゴーレムを出す際に人間が復活した様に見せるほうがより怖がると。後は人間の骨にゴーレム回路を埋め込む方がそこそこ早くて維持費と使用MPが低いからのぉ。それで用いる場合があるんじゃ。」
「という事は安直なゴーレム作成としての側面か。」
「実はゴーレムの作成には関節などに工夫をしないとスピードの向上など起きないからのぉ。その為に腐ったとはいえ人間の死体を使えば全部解決するからのぉ。」
あのデッサンゴーレムも実は関節部分が球体間接になっていて、さらにそこを鋼線とゴーレム回路の線でつなげてあるという。それによりある程度のスピードと攻撃力を確保してあるという。
「夢も冷めますな。確かにというより、そうなるとゴーレム回路とやらをつめば何でもゴーレムになるのですか?」
「そうじゃ。ただし動作とか歩き方は基本人間になるから人型がベターじゃ。」
「そういう意味でいえば、確かにネクロマンサーはいないってなりますね。」
「モンスターが仲間というか、そういうのは…有名な奴が一人おるから完全否定できんが、あれは論外じゃからのぉ、」
「そんな奴がいるのか?」
オウルさんが苦い顔をしている。
「有名な勇者でしたっけ、そういう札からモンスターを召喚する勇者がいるんですよ。」
「それはかなりニッチな勇者だな。」
確かにというか、札から娼館って、陰陽師勇者って事か?でも確かに論外かもしれん、




