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はじめてのまおう~《勇者に俺ツエーさせるRPG》   作者: どたぬき(仮)
第17章 N&G (NEZIRO AND Dungeon‘s) 第一章
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29-131 N&D1・山奥ダンジョン奮闘記 商機

 ガチャコインとガチャを見た息子夫婦は、これに商機を見出していた。そう、中味の分かる安全な宝箱…ことガチャがランダムに出てくるダンジョンだ。敵は倒せばガチャコインが手に入る。この映像に…マジックアイテムのある謎のダンジョンの捜索はさらに過熱した。ダンジョンから出る物資で”有効そうな物”が出た初めての事例だったからだ。世間は静かに…このダンジョンに狂っていくのだった。


 息子たちが冒険を終えた後、高林家の孫たちのパーティがダンジョンに入り…その様子を撮影して、配信した。スライム、角なしウサギ、デッサンゴーレム。そしてボスの高速ウッドゴーレム。そして部屋の奥のガチャから

お宝である。ガチャも見てわかるから普通のお宝にするか…又は保留するかの駆け引きが要求される…そう言うダンジョンだった。この第3ダンジョン…又は”ガチャダンジョン”はそのおたからに注目され…私は報告したからね。

その次の日に、一日かけて浅草ではなくどっかの本社が固まっているテナントビルにある”ダンジョンギルド本部”にドロップの提出に来た。

「これが…例のフィギュアカプセルか…。」

 今回は、会議室に呼ばれ、理事会全員が出席していた。有益なダンジョンのドロップ品という事で、全員での検証を行う事にしていた。

「後これも私の探索時には発見されました。」

 出したのはパンのガチャ。ジュースのガチャ、そしてフィギュアのガチャだ。そして…高林一族が宴会開く中、私は報告書を突貫で書いてカプセルの仕様についても書いておいた。なおダンジョンに食わせるという記述は検証

不可能なので、書かないよ。

「ダンジョンの神秘、これだけでも物流が狂うな。」

「そうですか?」

「腐らないで保存可能な食事、しかも大きさはかなり小さい。ダンジョン探索の長期化に便利なうえに…カプセルに入っているのは大きさを無視すると来た。」

「地元住民さんによるとこれの他に定食のカプセルもあったとか…本人しか開けないのでサンプル以外は回収しませんでしたが。」

「でも、公開はまずかったのでは?」

 理事の一人が口を開く。

「それは…あの場では住人の感情を優先しました。法的には私有地です。それに冒険者でもダンジョン外に出れば普通の人です。それを言うなら…。」

「分かっている。今後の接収も考え、変に”むこうさん”とか出てこられても困る。」

 私は普通の事務員だからね。楢原みたいに交渉できる奴連れてこればよかったが…今回は大型の商談があるそうで、私一人で来ることになったんだ。辛い。

「でもそうなると公開…しますか?」

 その声に…今は機能していないカプセルを全員が苦々しく見つめていた。隠しても相当厳重な警備が必要なうえに、前の自衛隊ショックの件もある、そしてこれは景気浮揚策としても使えるが、後悔しない場合でもむこうさんがリークしてくる可能性が高い。下手すれば同盟先とかも考えられる。だから隠すならよっぽど厳重にだ。

「確実にダンジョン攻略に役に立つ物資だ。が…このフィギュア然りハズレも多そうだ。」

「ですな。完全ランダムダンジョンですかな。厄介な。」

「潰すにしても持ったない上に…ダンジョンの最奥倒しても変動なし。ふむ…。」

 全員の声は重い。公開しないならいいのだが。問題は加熱する”ガチャダンジョン”捜索隊だ。今回のガチャの件でかなり…有益ダンジョンとして…。

「こっちにガチャダンジョン公開の陳情が与党含めかなりあります。今、下の受付の電話はパンクしてますよ。ガチャダンジョンの事でね。ですから・・・。」

「これについては場所が山間部の私有地なのもあり、向こうの提案通りに”非公開状態”で登録して”調査隊”を別名目で派遣する…。でよろしいですか?」

 一番中央の人が決を取り始める。

「仕方ない。」

 全員が諦めた形で全員賛成となった。良かったというべきか、エルマさんが言う人数に届くにはかなりの時間がかかりそうだ。

このままだと夏スペシャルを入れる隙間が無くなるので、夏スペシャル”ミミック ザ キャリアー”となりますが、小説側の季節が”冬”であることにご留意ください。

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