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はじめてのまおう~《勇者に俺ツエーさせるRPG》   作者: どたぬき(仮)
第5章 ???の章(タイトル公開は章終了時)
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7-11 異世界もの定番の快適なダンジョン生活

「闇はこの通り、いろいろ便利系多いですね。ただ、火力とかは少なく防御も薄いです。そうだ、魔石はどうします。これは現物なので貰ってきます?」

「ああ、貰ってく。がいいのか?」

 エレノアから手渡しで、魔石の束を受け取る、その顔はちょっと…。

「ただこの調子なら、下の階層はほぼ一緒でしょうね。私、行って来るのです。」

「お願い、エレノア。」

 そう言うとエレノアはすたすた歩いて行ってしまった。

「そうだ、ボスだけ残しておいて。検証する。」

「レベル8だよ、大丈夫だよ。」

 ミリーの体はまだ震えてるようだ。

「だニャ―。怖いにゃ、あの…人かどうかもわからないニャ。」

「大丈夫かな?」

「すぐに行くのでなければ、普段のエレノアなら大丈夫です。リハビリでいいでしょうが、ちょっと食い足りないのでは?」

 確かにアイランドジェリーフィッシュさえ食うのなら、これは…おやつにもならないな…。

「つうか、あんた何者なんだよ。」

「店主ですよ、あの店の。」

 と言っている間に戻ってきた。

「一応、下の階を確認しました。ので戻ってきました。沸きの確認を行うので、できれば。」

「分かりました。」

 …この辺スムーズで、僕の出る幕はない。さて食事・・・というかさっきからずっとミリーとニャーコの顔が青い。

「何が起きてるの!?」

「よく分からないな。」

「分かんねえけど…。何かあったのか?」

「音が、急に消えるのよ!なんだろう?ああ!なんて言ったらいいの!」

「分からないにゃ、ただ、下に行った時から、音がぽつぽつ消えるにゃ。」

 まあそう言いつつ階段を下りる…ここはフィールド型か…。

「ここは?」

「草原?」

「フィールド型ですね…これは建設タイプなので、土があるだけの普通の土フロアですよ。」

 ジオフロントは再生機能があるが、この普通のフィールド型は明かりの細工さえあれば実は工事で作れる。これはそのタイプだろう…。ついでにかなり明るい。

「こんなのあるんだ…。」

「これニャ、きッとこれニャ。」

「見たことないの?」

「あまり一般的じゃあねえな…。」

「確かに、これは想像してなかった。が。」

 大丈夫だ、エレノアはその辺はしっかりしてる…ちらっと草のなさ加減見ると…。ここ集落だった。で、家もあったが、全部”喰われた”都市のは回程と再生についての確認の時に

”ゴブリン集落丸ごと喰う”をやって、確認してる。ただ、あの時泣き叫ぶ子供がいて、自分はしばらく飯が喉を通らなかった。ついでにそれはエレノアも一緒だった。そして次の日に別の箇所で集落の発生を確認して、凄い複雑になったのもいい思い出だ。それ以来、魔界の街の破壊は”魔王軍”では禁止してる。後味が悪すぎる、

「とりあえず、ここで食事でいいでしょう。ハーリス。」

「はい。」

 粛々と進むテーブルとそして…今日はマグロ定食か…。

「何これ?」

「おいしそうニャー。」

 この二人の女の子の反応とは裏腹に…マスターの顔はこわばっていた。

「これは…。」

「大方魔界の港町”シオバニラ”名物料理。マグロ定食。」

 ちゃんとご飯とみそ汁付き。醤油もあるよ。という”楽園”協力バージョンである。農村近郊に固めたエリア1を使い、稲ができて…ただし農地にするには”平原+集落”が欲しいので今はDP

を組み合わせないとこれができない贅沢仕様である。価格は9800DP。今度、農地開拓でエリア増設しようかな…。ただ、今までこれに着手しないのはネルの園で作れたので、主だってはい

らなかったのだ。ついでに今でも魔界専用ギルドショップ(社員価格)があり、そこでは格安で”楽園”のコメが売られている。これも製法聞くと恐ろしくなるが…。ウォーキングプラントで米

のプラントを作り、いちいち全部生態や好みを聞き出して、肥料をネルと七海が共同開発、それをもとに数百回の交配と土の配合を研究して作ったのだ…。農業関係者泣くぞこれ。と思ったが食

べたら泣いた。マジで。あの値段が詐欺という人がいるが。この事を知ってる僕は何とも言えなくなった。

「です。DPショップで買ったものを加工したので、コメ、味噌、醤油もあります。ちゃんとみそ汁は魔界の海で取れた”カッターエビ”を用いています。」

「いいね。」

 ハーリスにサムズアップする。

「褒めても…もっと褒めてください、今回は。」

 カッターエビは海+水のランク3に住む飛び跳ねて人を襲うエビの事で、時々漁船が襲われ、騒動になる。が、カッターエビは煮ると旨いため、高額で取引されるのでこの話が出ると冒険者が

大軍で来るので通称”冒険者ホイホイ”と言う別名がある。

「俺達も食べていいのか?これ?」

「どうしたのイツキ?そんな震えちゃってさ?」

「米だぜ、高いんだぜ、で、DPショップにあるやつは確か12500DP。」

「はい20kg12500DPですね。」

 その言葉にミリーたちが喉をごくりと鳴らす、僕たちはちゃんとそれを定価で買ったよ。

「でマグロだろ?」

「はい、魔界の海にも生息しているので、そちらを。後醤油は”エルフ醤油”、味噌も自家製ですね。」

 この辺にハーリスは手抜かりがない…ただ料理したのがスキルを付与した…トレントさんというだけだ。それをダークマターで作ったテーブルに置いていく。このダークマターも慣れるとこういう使い方のほうがメインとなる、テーブルとか食器とか、そっちに使うのだ。僕が使えない(泣き)。

「僕はお茶でいいよ。」

「はい、では…。」

 そう言うと今度はエレノアがダークボックスからティーポットを取り出す、

「今年のネルの新作茶です。」

「そういえば、ダークボックスはそのままだったの?」

「はい、そこはいじってなかったようです、まあ、本当はナオに食べて欲しいとネルが作ってまして、送られるときに後で、余った分は全部登録しておきますね。」

「分かった。」

 そういう間に置かれた食べ物を…貪るように3人は食べていた。

「ネルにも会えるといいが…。」

「いやあ、久々にうまい飯だった。感謝する。」

「それは、良かった。」

「今のところモンスターの沸きは確認できませんので、大方インスタンスと同じかと。」

「なら、殲滅でいい。後は4Fに言って状況確認、今日中に終わらせる。」

「ボスはみんなで確認しましょう。後これ。」

 と言うとエレノアがみんなの前にあの時のリンゴジュースを置いていく食後のさっぱりまであるな。

「ありがとー。」

「ありがとにゃ-。」

 これがダンジョンの飯とは思えない、

「ついでにその金カードで食事が買えるようになってるので、このくらいならDPで買える。」

「うちカツカツなんだわ、その辺。だからさ、さっきの本気でありがとな。」

「いえいえ。」

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