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はじめてのまおう~《勇者に俺ツエーさせるRPG》   作者: どたぬき(仮)
第17章 N&G (NEZIRO AND Dungeon‘s) 第一章
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29-127 N&D1・山奥ダンジョン奮闘記 古来からある難題

 この件をダンジョン学の教授…一応唐木とおのきさんというらしいがその人の依頼を素直にエルマさんに届けた。対策を考えるならダンマスに聞くのが一番いい。

『その件はダンジョンの永遠の課題の一つだな。ダンジョン経営では常に付きまとうぞ。』

「そうなんですか?」

 実は現在プレハブのダンジョン研究所の地下一階のダンジョンとダンジョン出ない部分の出入り口に建設された”守衛ゲート室”と呼ばれる部屋にエルマさんがいる。なおダンジョンとの境目にテレビが設置されていてエルマさんは通訳スマホ(中古のシムカードなし)を使ってテレビを翻訳しながら見ている。なお、自分の声で翻訳を聞くのが嫌なエルマさんはオウルさんに頼んでアプリの第二ボイスまで作ってもらっての視聴だ。でそれを見ながら守衛室でお茶をすすりつつお互い話し合っている。

『これは私達より古いダンジョンマスターとかでも…ダンジョンに人を入れると、そいつを攫ったり、内部で殺人をしようとしたりとそう言う輩は絶えない。』

 流石人間のサガだろうが…どこに行っても変わらないんだな。

「古来から…ですか。」

『そうだ、その為に救急隊とか警備隊の設置がダンジョンでは推奨されている。が、それでも減らすまでが限界だ。唐突にさすとか…後ダンマスでも…時間などにより監視しきれない場合が多い。だからこそ、完全にゼロにはできないし、諦めている。』

「魔法があってもですか?」

『むしろ魔法が拍車を掛けている。ダンジョンはなんだかんだ言って誰も見ていない密室だ。被害者が耐えてくれるなら警備隊が間に合うしそれを含むとダンジョンのコストや設備費はさらに増大する。』

 そこに費用が、当たり前か。

『だからこそ、ダンジョンマスター含めダンジョンモンスターは訓練が推奨される。が限界だな。それ以外なら防具を着て…そうされる前提の講習会でも開くのが一番だな。これはギルドでも一緒だぞ。」

「ギルドがあるんですか?」

 お茶が旨いが、ギルドがあるのか。

『私達の所では全国規模のギルド商会というダンジョン関連専門の店がある。当然のごとく…ダンジョンマスターがトップを張っている。そしてダンジョンの普及を目的に活動している。』

 ダンジョン商売を一手に引き受ける…ダンジョンギルドと似た感じかな?

「でも高レベルの人間対策ってもしかして…。」

『それより強いモンスターを配備して犯罪を防ぐしかない。費用は掛かるがね。』

「本人が強ければいいとか…じゃダメなんですか?」

『一応その件はオウルさんに聞いておくよ。』

 エルマさんはマルで現代のスマホみたいなタブレットを取り出し、字を打ち始めた。実は最近聞いたダンジョンには元々”ダンジョンバトル機能”と”ショップ機能”があり、その機能はこの世界に来た時には使えなかった。が、オウルさんと連絡先を交換して、オウルさんとなら…連絡が可能となった。そこで連絡しているそうでいずれオウルさんはこっちのダンジョンと”提携契約”を結んでこっちに出入り口を作るつもりらしい。ただし…ダンジョンバトル機能は現在使えなくなっていてその為にいろいろ苦労しているが、その代わりにDPがかかるが”メール機能”で連絡できるらしい。

『向こう経由だから時間はかかるけどね。但し彼女の事だ。もう対策してると思うよ。』

「それでも減らないんですよね?」

『限界はあるな。それでも減っているだけましだ。まあ余りに人が多い時はそれもしないらしいがね。』

「それは何でですか?」

『ダンジョン側にもいろいろ制約があるんだ。それは明かせないからすまないね。』

「いいですよ。その辺は。」

『後、こうしてみてると、何だ?ブラとか、気持ちいいのか?』

「そう言えばダンジョンマスターて老化はどうなんです?」

『ダンジョンマスターになった段階でダンジョンに最適のコンディションにさせられるんだ。だから…不老だな。死にはするがね。』

「それって辛くないですか?」

 よく考えてみればダンジョンの中でいつまでも生きなくてはならない生命とか、死ねないとかきっと辛いんだと思う。

「…辛いか…考えた事無いな』

 まだまだダンジョンには不思議がありそうだ。ダンマスも気が付かないほどの。

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