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はじめてのまおう~《勇者に俺ツエーさせるRPG》   作者: どたぬき(仮)
第17章 N&G (NEZIRO AND Dungeon‘s) 第一章
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29-126 N&D1・山奥ダンジョン奮闘記 相場ケミカルとギルド

 コインの制作が終わって、2月上旬になるとやっと私達に…会社に再合併した後のお仕事が来た。ダンジョンギルドにできた学術部門から…東大の例の先生が来ることになっている。で、その話をもって来たのが

こっちに荷物を運んできた三木原さんだ。こっちには基本口伝のみで連絡と機密は徹底してある。そう言う意味で今の会社の建物は”相場ケミカルダンジョン部門研究所”という事になっている。施設は危険かもしれない

ダンジョン関連物質を扱うために緊急で整えられた施設だ。で、そこに…最初のダンジョン物質の研究ヒント、後は科学的見地でのダンジョン関連商品開発。それが今回の依頼だ。

「でもこんな山奥に結構古い工場だな。」

「元は持っ工場だったのをリサイクル工場に直して、それでうちの社長が勝ったんですけど、ほら、ダンジョン話が来てそれもたちいかないってなって…んで処分に困ったのがここだったんすよ。」

「でもここって…。都合よすぎないか?」

「そうですね。」

 この周辺は実は高林兄夫妻の土地を通過しないと入れない土地で、私有地のど真ん中にある。だからこそここは…元は埋め立てとかの最終種分譲として期待されたんだ。ダメだったけど。その上この周辺は山に

囲まれ…狭い道路の先にある、しかもその道路も昔の集落に住んでいた住人がコンクリートやアスファルトを買ってきて敷いて作った…私有地だ。実際行動から入る場所には門が作ってアリ古いけど閉めることができる。

「まあ、ここの集落の一人の土地だったらしいんですよ、ここ。それが車両の飲み友達で…金に困ったので買ったのを生かすって意味で建てられたんですよ。」

 実際工場内は整頓されていて隣に…私たちが建てたプレハブ小屋がある。なおレッカーは秋の家にレンタルして建てた。

「今回ダンジョン関連の物品を扱うって事で。」

「これを計算していたのか?」

言いたいことは分かる、秘密基地として十分機能する立地で、ここに3年住んでいた時は、田舎過ぎて気が狂いそうだった。後地味に…この長い距離の地下に光ファイバーが敷設してアリ・・・ネット通信はこの村に限りは通じる。どうも高林(兄)夫妻の元の職業が関係しそうだが…その辺は怖くて聞いてない。

「まあ、私にはわかりません。社長に聞いてください。で、今回は開発ですよね。」

「いや、今後の打ち合わせだ。ダンジョンからの発掘物で危険な物があった場合とかあとは鍛冶関連とかの武器に関しての開発を依頼して欲しいと…担当の時美さんから言われてる。まあ…。」

「分かりますよ。私達もそう思いましたから。」

 社長は元々、姉がダンジョン庁に勤めているときからダンジョン関連の仕事をするときに必要だからと取っておいたらしい。だけどまあ、本当はあの逃げた夫妻が…会社でパワハラやるとか結構評判が悪いので

それを希望退社させるためにここを利用したのが本音だが…それは言いたくない。こういうのを塞翁が馬って言うんだ。

「ではまあ、あと時美さんからこれを。これが今回の依頼品だ。あれば楽だが、現在、対ダンジョン用特務部隊の設立を考えている。ダンジョン内に警備員を配置はしているが…負傷事件は起きていてね。隠しているが…。そっちの方がモンスターよりも厄介で困るくらいだ。」

「でもその件なら、普通の防犯グッズでもよくないですか?」

「…それが反応とかも良くてね。かといって、ダンジョンは複雑で今までそう言う犯罪的死傷者が出ていない方が不思議なくらい…。」

「でも、会社で開発するとはいえ…そう言うのは防犯グッズの会社にいらししたほうがいいかと。」

「まあな…あっちは高いからね。」

「いや、こっちの方が高くつきますよ。レシピはいずれ他の会社に売却するとはいえ。」

「うーん。」

 そう、相場ケミカルはこういう会社なのだ。他の会社が困ったと依頼を受けてはそのものを開発する…がこの会社にはスケールメリットなる物はない。小さいながらも必要なバランスやレシピを生み出し、そのレシピごと買ってもらう。緊急では小さい化学合成・・・ラインを起動して対応するが基本はそのレシピを他の中堅から大会社に売って…んでこっちは基礎研究などを進めるという…研究主体の会社だ。元々社長も含め全員が大学の研究員で、理系の就職先が無くて作った会社らしい。だから本分は会社員が研究で好き勝手に研究するために会社があり、金稼ぎもその一環でしかない。それを支えるのが私含め合わせて7人の営業と事務って事だ。

「だからまずは他社に行って…頼んでください。このレベルだと高くつきますよ。」

「誠実ではあるが、商売っ気が無さすぎないか?今では大学でさえ研究費を商品開発で稼ぐ時代だぞ?」

「後で、あっちの会社のほうが良かったと言われて信頼をなくすよりかは良いかと。」

「機械の開発とかは?」

「していますし、できる人員を最近そろえました。がそれも他の工場の方が効率が良く、安くなるかは微妙ですがこの山奥まで来る必要が無いかと。」

「今ダンジョンギルドは飛ぶ鳥を落とす勢いの会社なのにな。」

「若ているからこそです。家では解析も仕事としているので、その辺は安く請け負いますよ。」

「時美さんから浅草ダンジョンから発掘されたドロップ品の映像がある。これの解析をまず依頼したい。そして、今のところ…犯罪以外はそこまででもないが…でも高レベルの相手の犯罪対策はそっちも練っておいてほしい。」

 ダンジョン内部の物はダンジョン外に出るとドロップも消滅してしまうので…あのウサギ肉がおかしいんだよ。どうもこの原因はダンジョン側がある処理をしてないらしい。そしてそれをする気にならないらしく、浅草ダンジョンのドロップ品はダンジョン外に出てこない。

「分かりました。」

 高レベルの人間の犯罪対策か…。

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