表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
はじめてのまおう~《勇者に俺ツエーさせるRPG》   作者: どたぬき(仮)
第17章 N&G (NEZIRO AND Dungeon‘s) 第一章
1721/1805

29-120 N&D1・山奥ダンジョン奮闘記 ベラミー遺跡(2)

ベラミー遺跡は…見たまんま遺跡って感じだが、今回の目的は調査だ。といっても採取とは?そして敵とは?って事だ。ついでに戻る方法の確認も行う。まずは…。

「行くぞ。」

 いきなりその辺をつるはしで掘り始めた。というのもまずこの辺がダンジョンマスターの管轄外であり、ダンジョン防壁の有無の確認だ。エルマさんが言うにはダンジョン全体にはダンジョンコアによる”ダンジョン防壁”なる物が設定されている。凄まじく固くて自衛隊が核を使ってさえ破壊できない凶悪な壁だ。ただし実はこれ…効いていた。というのがエルマさんの談だ。というのもこの機能がある時に壁はダメージを負うとそのダメージをダンジョンコアが代わりにうける。そしてその分光速で修復し続ける。光速で合っている。高速よりも早くて、三木原さんの観測機器では修復する現場の撮影には失敗していてほぼ分からないそうだ。で、その分消耗も激しい。ダンジョンの壁を叩いていればいつかはダンジョンが全壊する。なんだけど、その前にモンスターを送り込んで防御するのが通称”警備隊”という普通よりはあり得ない強化をされたモンスターを使った防御だ。当然ダンジョン側に排除設定という機能を設定すれば、悪意を持った攻撃回数で判別した相手をダンジョン内から追放も可能だ。但しダンジョン外からダンジョンに攻撃する事例には…対処はできない。そこが難しい。おっと…。そしてこの壁がダンジョンマスターが見えていないベラミー遺跡でも効果があるのか…が分からないからの実験だ。その間に私と近江さんは奥に行き…最初のエリアである・・・。

「宝箱ですね。」

「ですね。」

 いきなり宝箱が中央に置かれた…大体一軒家が入るくらいの広さの部屋がそこにあった。そして…

「ギギ?」

 エルマさんが出すゴブリンよりも邪悪そうな面をした。ゴブリンが一体現れた。

「お願いします。」

 私は前に出るとそのまま接敵する。今回は相手の強さの確認だ。ゴブリンはこっちに…手に持ったショートソードらしき剣を振りかぶると、一気に踏み込み、胴体に張り手をかます。そして壁に弾かれて一撃で死んでいった。

そして、私たちが一度視線を外すと…ゴブリンは消え去った。これはエルマさんに聞いたドロップの出し方だ。死体が残る時は視線を全員が外せばドロップに変化する。死体が欲しい時はダンジョンから持ち上げておけばいい。

「…布・・ですか?」

「ガチこれいらなくない?」

 ゴブリンの死体があった場所にはドロップのボロボロの布が置いてあった。カメラによる鑑定ではこれになっていた。


ゴブリンの腰布TIPS:ゴブリンが付けているとされる布であるが、ゴブリンは布を基本、何にでもごしごしするためすぐに黒ずむうえに不潔な環境の体液など、人間に耐えれない悪臭を持っていることが多い。なので、非常に不人気な事で定番となるが。これには非人道的な用途もあり大抵はダンジョンギルドが格安で回収している。


 という事らしい。近江さんも嫌そうにポリ袋に入れる。

「定番らしいですが、これはきついですね。研究にはなりますが…これはね。」

「ガチ臭いし。」

 こうしてみるとゴブリンぐらいなら一撃で倒せるので、これはこれでOKだと思う。そして、又一体モンスターが出てきた。これは聞いたとおりだ。この場所ではモンスターはすこし時間をおいて絶え間なく出てくる。その為エルマさんもこのエリアを修行エリアとしてモンスターの訓練に使っていた。

「ふむ…後はここで私も実験すればいいですね、西川さんはここで警備お願いします。」

「初めて見るから、ガチで期待してる。」

 あのじゃんけんは…近江さんが勝って、今は近江さんにシルキーさんが憑依している。その為に魔法が使えるらしい。そして近江さんの職業は”市民”である。だからレベルを上げると魔法が使えるかもと期待をしている。

「あれに行きますね。」

 出てきたのは蜘蛛だ。遠すぎてカメラの識別範囲に入らないけど。

「ストーンアロー!」

 近江さんの手に周囲から土が集まりそれが矢となって相手にぶち当たる。

「おおー!」

 そして蜘蛛はそのまま石を顔にめり込まされて、そのまま…動かなくなった。ゲームと違いHPは見えないんだな。むしろ専用の観測班がいないとHPの値とかわからないのまでは分かっている。そう言う意味でも実はダンジョンで必須なのはダンジョンのガイドではないかという考えもある。というのも、荷物を持ってしかも敵のHPをカメラを持って読み上げないと…全員相手のHPが理解できない。そして何よりHPが0になれば相手はかなり脆い。なので…HPを知れるのは重要な事だ。

「ダメですねこれ。魔法を唱えると頭がハンマーでぶったたかれたように痛くなりますね。どうもかなり消費が大きくて、使いにくいです。アレンジにはMPが大量に必要で今使ったのが必要最低限度のストーンアローですよ。」

 近江さんが膝をついているので私が、ドロップを回収しに行くが…ストーンアローの石もなくなっていたが内容だ。確実ではないな。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ