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はじめてのまおう~《勇者に俺ツエーさせるRPG》   作者: どたぬき(仮)
第17章 N&G (NEZIRO AND Dungeon‘s) 第一章
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29-117 N&D1・山奥ダンジョン奮闘記 弾丸対策

 それから大体2月になるころまで…謎のダンジョン関連は一切動きが無く…というよりお孫さんがダンジョン関連の自慢を友達だけにしたためか…というよりおじいちゃんより…最悪警察に捕まると言われたのが

聴いて、秘密にしたため、予想外にバズらず、仮名称も”暗闇ダンジョン”となった。ついでに別府山ダンジョンも浅草ダンジョンも薄暗いながらも明るく、明りは要らないくらいだが暗闇ダンジョンは明りが必須だった。

 がここで潮流が変わる事態が発生した。それが別府山ダンジョンの解析が終わり1-4Fにウッドゴーレム。そして、ボスにストーンゴーレムが出てくることが確定した。ドロップも存在しウッドゴーレムが木の棒。そしてウッドゴーレムが”固いパン”だ。うん。硬いパンだ。俗にいう粗悪品のパンだ。どうもかなり適当に作ったドロップでダンマス側が、人を追い払いたいのだろうという事が分かった。どうも温泉を他のダンマスに売って儲けているダンマスからしたら、人間はどっちでもいい存在だ。だが、職業システムが発覚して以来当然ボスにさえ闘わなければ木材が無限大に出るダンジョンという事で格安ながらも木材の買い取りをダンジョンギルドが開始して、別府山ダンジョンは西日本最大の観光地としてはやることになった。ついでにストーンゴーレムは誰も討伐に成功していない。というのもボス部屋にギミックがありまず回避ができないほど狭い通路の真ん中で爆弾を使うと…自分に爆風が確実に来るほど部屋が狭いのだ。しかも銃も弾が石で跳ね返り、効率が悪くなり爆裂弾も使われている石の固さの前にかなり効率が悪い。しかも…一人が限界の狭さなので、今迄みたいな横一文字射撃討伐が出来ず…爆発物もダメ。そんなボス相手に自衛隊が刃が立つことはなかった。その為に…ダンジョンの奥に何があるのか不明となり…誰もボス部屋に寄らなくなった。


 そして、ダンジョンがどんどん広くなっていく浅草ダンジョンは1F、2Fが角うさぎ、3、4Fがデッサンゴーレムと弱いのだが、5Fからゴブリンが現れた。が、こっちも自衛隊対策を整えてきた。なんとゴブリンには小さな盾が持たされていてそれと、奇襲を好むように変更された。それにより…生傷が耐えなくなり…しかも…数が多すぎる。一回先頭平均20体のゴブリンと…5分度に会敵するダンジョンは文字通り

物量で押し込んできたのだ。しかもその量の”したい”が積み上がることにより、ゴブリンの腐った匂いという…最悪の”臭気爆弾”が成立してしまい。自衛隊を阻んだ。なお、ダンジョンの特性で”視界から外せば”ゴブリンの死体は消滅する。が、20体くらいの死体が”積み上がり”撤去だけで体力を奪っていく。そして、それに銃撃戦をするたびにオウルさんの収支的には”かなりのプラス”になる事もあり、絶え間ない物資の浪費と意欲の低下は自衛隊の攻略速度を低下させた。これをSNSで見た私とエルマさんは流石に唸り声を上げた。

『さすがプロだな。相手の銃撃を露骨に餌にしに来ている。』

「って事は、ガチであれ、わざと?」

『わざと死ぬ相手を出して浪費させるんだ。相手が銃で弾数制限があるならゴブリンで肉の盾にすればいい。しかも…傷を負わせれば当然かなりのダメージになる。弾のコストの話はしたからな。ゴブリンが一発でやられてもおつりがくると思うぞ。」

 そう、これが楢原が懸念した通りの事となり、自衛隊の第X次討伐隊とかが進むにつれ、ダンジョン側はその物資を餌にできるのだ。しかも広い上に向こうはいつでも閉じ込めて殺せるのだ。完全にもてあそばれていた。

「でもダンジョンだから使い捨てにしたくないとかあります?」

『ダンジョンマスターに責任の及ばない事柄である限りは大丈夫だろう。消耗戦もれっきとした戦術だ。ただし、命令とかいろいろあって仕方次第では忠誠度がガンガン下がり、裏切りやすくなるとかあるがそれも命令次第だからな。』

 なんかダンジョンも色々大変そうだ。

「でも、その為に民間徴用という話も出てきたようですね。」

 まあ、こうなってくると、ステータスを上げて物理で殴る…改め鈍器で殴るのが一番良いと考えるようになってきたらしい。ここにきて原始的になるのもなんだなと思うが。実際一番コスパがいい。ポリカーボネイトシールドに警棒携え叩き殺す。シンプルイズベストって奴だ。がこうなると、ステータスや職業差が生まれてくる。何しろステータスの高い奴は低い奴に比べてスタミナや怪我に耐性があり、判断も早くなる。そしてステータスは同じレベルなら職業の…みんなはランクと言うが、その職業が良ければよいだけスキルも含めてかなり強くなる。例えば戦士のレベル6前後で取れるという”強撃”では普通なら棍棒では破壊できないドラム缶を縦に叩き潰すとかそう言う事も可能になる。たとえ細腕のお嬢さんだろうがだ。そのインパクトは強くレベル20(戦士)の女子高校生ととレベル4(市民)の自衛隊が腕相撲すると女子高生が圧勝するという。それ位差が生まれた。レベル20の戦士が当たりといわれるがゆえんである。但しエルマさんが言うには戦士は”はずれ”だ。なぜなら魔法による利便性やスキル”身体強化”の有無の方が重要で遠距離で仕留めるのが基本らしい。よく考えればMPが徐々に回復するなら残段数無限の射撃なんだよな、魔法って。そう考えるとガチで持久戦的に有利だわ。そんな事が公開されてくると風潮的に自衛隊よりダンジョンギルドの高位の冒険者の方が強いのではないかという事がちらほら言われてきた。ただ、それでも…浅草ダンジョンのゴブリンウォールに対策は見えず、時々4Fからゴブリンが漏れるようになり、徐々に難易度の壁が…現れ始めていた。

「というか、まあ、こっちにダンジョンは音沙汰なしですね。」

『そうだな、それが一番困るのだが、公開されてまさか無視されるとか。』

 そう暗闇ダンジョンは動画が、一回公開されただけでそれ以来の映像もなし、ヒントも無し。だからこそ誰も来ない。…いやあ、こうなるとはだれも思わないし、今のダンジョンは高林さんたちの暇つぶしの魔となっている。ダンジョンの気温が一定で、冬の雪積る場所よりは暖かいのだ。その中でレベリングしてついでに食事して、暇を潰せれば十分だろう。そんな感じで、暇つぶしの場所となっていた。なお向こうのドロップは1Fスライム、2Fデッサンゴーレム共々なし、いずれはコインを配給予定で3Fのウサギで、ウサギ肉。4Fはスライムとウサギの連合軍となっている。ゴブリンはやめている。ついでに私も暇ならそこに潜っているし、でもなんか違うんだよ。できれば早く発見されてほしい。本気で。

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