29-103 N&D1・山奥ダンジョン奮闘記 それは突然に
でもまあ、ダンジョンに必須な物を作ると言ってまずはお金作るとか、確かにゲームでは通貨を拾うけど、そこから考えないといけないとか考えたこともなかった。が、これが実は2か月ぐらい政策に難航した、もう季節は冬でも
ある。というのも、コインの形と重さだけだと”アルミの板切れ”、”真鍮の板切れ”、または”アルミのエチュード版”などになってしまい、通貨認定されないのだ。そこで様々な工夫を加えて絵柄も加えて、どうもわかったのが
ダンジョンにとって大切な物は”価値”であるという事だ。価値が重視される世界って事だ。そして絵柄をお互い相談し、…その間私も暇だった。レベルアップは6で止まった。
力士LV6TIPS:序二段13枚目(74%)ガチンコ勝負にはガチンコの勢いが欲しくガチンコの為にはガチンコできるのが欲しい
という怪文章で止まった。で、その間に…色々あった。というのもまず向島ダンジョンは消滅したらしい。先週の段階で再調査した所何も発見できず、又近くの壁もダンジョン特有の非破壊性が無くなりその後調査した所一本道だったダンジョンは消滅し、只地下道路ができただけとなった。それに伴い向島ダンジョン終了宣言がなされた。そして公式にはダンジョンはすべてなくなり平和が戻ったのだが警戒宣言は発令したままだ。そう、ダンジョンを隠した奴がいる可能性があり、その為に調査に権限が付与された”対ダンジョン新法”が可決され結構、ヤバい事になっていた。そしてあのダンマスが言っていた”待っていろ”の意味が
死んでからの復活かと思うとちょっと悲しい。で、私達はこの山奥で、冬となり、積雪が今年は多く、…冬は町にも買い物にも行けなくなった。で、そんな行を…エルマさんはダンジョンから珍しそうに眺めていた。積雪が珍しいらしい。この頃のは翻訳アプリもどうにか言語を完全翻訳に近い形にできたようだ。かなり会話に幅が出てきた。
『私はこんなにゆっくりしている間に他の者は厳しい環境にいると思うと…。』
『連絡したんですか?向島の件は。』
『したよ、それでも向こうの返答は変わらなかった。待っていろ。と。ただし向こうは…私が考えるに愚かじゃない。だから何かあるはずなんだ。』
「******。***********、*******」
ん?なんか聞きなれない声がすると一羽のフクロウが建物の中に入ってきた。そしてそのままエルマさんの所までやってくる。
『ん!何者だ!』
『私は、オウル…言った通りやってきたが、ここを探すに時間がかかった。すまない。』
は?フクロウが異世界後喋った!?
『お前、幽霊の憑依に許可が欲しい。分かったか?』
今は空いているのが私しかない。頷いた。そしてフクロウの影から…ん?メイド姿の女性が現れ。私の肩に手を置いた。
「ホッホッホ、これでいいかのぉ。これで儂の言っていることが分かるなら。交渉もしやすいはずじゃ。」
「…フクロウ殿これは?」
「わしら特製のシルキーで”統一言語LV6”などを持たせたダンジョンモンスター仕様じゃ。ただし敵対憑依が苦手でのぉ、性格もあって、で普段はお手伝いなんじゃ。」
「これは…感謝です。販売の予定は?」
「わしは安値でオーブ販売でいいと思うがのぉ。まあこうしてようやく千鳥万花として交渉に参れた。改めて、よろしく頼むよ、エルマ・・・殿?」
「それでいい。ふむ、こちらの女性に会うのも久しいのぉ。」
二人が凄い勢いで離しているが、その言っていることが分かる。というかこんな話し方してたんかい。そしてフクロウはダンジョンの敷地で…大体3か月前に見た少女の姿になった。
「改めて自己紹介しよう。儂はオウル。今回の派遣部隊長を務めるダンジョンマスターじゃ。」
「よろしくお願いします。」
本当に話してる事が分かる。
「でも結構かかりましたね。」
「ふむ。一応儂は今回ここまでくるにかなりの消費をしておる。回復させてもらえると嬉しい。」
「それは構いません。情報も欲しいので。」
「私の同僚の交渉担当、楢原を連れて来てよろしいでしょうか。」
「うむ、構わん。頼むぞ、そちらとも契約は結んでおきたいからのぉ。」
なんか古臭い喋り方をする少女だなこれは。




