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はじめてのまおう~《勇者に俺ツエーさせるRPG》   作者: どたぬき(仮)
第17章 N&G (NEZIRO AND Dungeon‘s) 第一章
1700/1810

29-99 N&D1・山奥ダンジョン奮闘記 千鳥万花1

「会談に来るとは思わなかっただわさ。」

「仕方ないだろ?私が動かないと動かない事がある。」

「ようこそ、商業連合の盟主、遥。」

 その場には3名のダンジョンマスターがいた。高名なダンジョンマスター同盟の一つ”千鳥万花”のトップ鳥海、そしてその部下であり”魔界建築家”と呼ばれる最高峰のダンジョンマスター”井原”である。一地方ダンマスである遥からして、交渉になんて来たくも無かった。

「まず、今回は助力感謝する。」

「いいだわさ。アチシ達もかなりゆうえきな情報をあんな手で貰うとは思わなかっただわさ。」

 お互いダークボックスから飲み物を出し、自分に注ぐ。

「でだ。これが奴からの書類だ。交渉権は本当は欲しかったが連絡は取れるようにしてもらった。」

 遥からしても、現行数少ない”無敗”のダンジョンマスターの一人である井原、そして鳥海は相手に免じてという言い訳でそこそこの敗北率があるものの現行上位ダンマスである。がとくに有名なのが生産で名を馳せる点だ。

「今回の規則において…敗者の再挑戦の条件があまりに厳しくて…色々困難だからな。私達からすれば

「分かっている。歳入上の条件が”挑戦した際に得られた物と得られた利益の消去+200万DP"だろ?あたしはあいつを死なせたくない。いくつかの条件を基にこちらに方も要求をする。それでいいか?』

 遥かも緊張していた。

「だわさ。それは分かっただわさ。でも要求はどうするだわさ。」

「まず…私達にダンジョンを教えて欲しい。今まで本格的にダンジョンを作ったことが無い。だからこそ、ダンジョンの盟主たるあんたにダンジョンを教えて欲しい。」

 遥かは井原に頭を下げた。

「それなら…。」

 井原が発言しようとするのを鳥海が手で制す。

「それならもうソロであるあんたが家に入って教わればいいだわさ。そうでないなら…」

「…私にもいくつか制限があってな。入れん。というより最悪私は…死んでも守らないといけない物が多すぎる。だからこそ…できない。」

「…虫がいい話だわさ。」

 頭を下げる遥を詰めたく見下ろす鳥海ではある。

「分かっている。」

「…一つ助言しよう。ダンジョンを教わるとは何だ?何を知りたい?そして、何をしたいんだ?」

 井原の言葉を聞いても…遥は何も思い浮かばなかった。

「建物一つ一つに理由があり、設備一つ一つに目的がある。それが複合して建築物だ。そんな修行でも何でもない、思ったように物を置き、思ったようにダンジョンに配置すればよい。それだけだ。」

「・・・私はこれまで、収益を得られるダンジョンづくりなんてしたことが無い。難しいのなら簡単に作れるが、収益の出るダンジョンなんて作れない。だからこそ今それが…あのネジロの先で起きている。

それを伝授したいんだ。」

「…無駄だな。」

「それは井原、厳しいだわさ。」

「いや、無駄だ。そんなことしても…どうやってネジロに伝えるんだ?それにだ、説明すればかなり長くなり、その文章を送って、理解させることは難しい。実地が欲しいからな。鳥海が交渉材料にするまでもない。無駄だ。」

「それでも頼む!」

「無駄だ。」

「…井原。それはやめてほしいだわさ。」

「無駄なんだ。…第一難易度は相手を見て決めないといけないんだ。できもしない壁を作って何が楽しい?相手を殺すだけのダンジョンは簡単なんだ、防壁も経験をつめば簡単に作れる。がな。弱い相手を育てる

ダンジョンは非常に難しいんだ。それこそこっちのダンジョンマスターのデータを観察しても誰もいない。」

「…。」

「だから…オーダーメイドで私がルームを作る。それでいいか?}

「「・・・は?」」

 二人の女性は目を天にして話を飛躍させた本人を見つめた。

「費用見積もりは出す。そっちの要望に合わせたダンジョンを作ろう。私にはそう言う…ダンジョンのレシピが頭にある。が、相手の程度を聞かないとモンスターの難易度を調節できない。シチュエーションによる強さもある。そしてダンジョンの特性も欲しい。そうなるとこっちがチューニングして出した方が早い。そっちの言う修行とか言う意味不明よりずっとましだ。そしてバランスは経験して覚えればいい。ダンジョンに潜って自分が体験すればいい。」

「…井原。」

 流石に鳥海も呆れたように。井原を見つめた。

「今回あいつを助けてもらった恩義もある。いくつかの書類をコアからそっちのコアに渡させる。コアにダンジョンを学ばせろ。そっちの方がずっと効率的だ。」

「…あんた。」

「第一ダンジョンの美しさが分かる人間が少ないんだ。だからこそ。

「じゃあ、要望を書いて後で送る。それでいいな、向こうからかなり要望が多くてな。後これ。向こうの連中からの手紙だ。それをあんたらに渡すために来たんだ。」

 そう言うとある紙を鳥海に手渡し…見せる。

「…これ書いた奴、よく知っていただわさ。周辺地図と…向島だわさ。…確かにオウルでも持ってこれない情報だわさ。」

「…これきついぞ。そして、今までの情報を加味すると、これ、位置を指定して、そこまで…ダンジョンをつなげないといけない。最悪のミッションだ。」

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