29-80 N&D1・山奥ダンジョン奮闘記 山奥の仲
この村というか集落は威蕪村集落と言いこの村にある秘仏というか、神社があり、そこを月に一回掃除するためにここに残っているらしい。一族の使命らしいんだけど。んで、それは高林兄の奥さんが行っていて、夫の方はマタギとしてこの辺に来る獣を買って後は農村で農業しつつ暮らすって感じだ。弟さんは最近は腰をやって余生を過ごしているが、元は神主で色々催事をやっていたらしい。まあ、そんなこの村は4人が住んでいて息子夫婦は都会に出ているそうで4人兄弟の息子さんと、弟さんの方は二人の男女だそうだ。まあ、引継ぎがいなくてもこの村の利便性的にはもう限界が近い。なので、私たちリサイクル業者であっても…賑やかしとして受け入れたらしい。只まあ、騒音の件は謝り、こっちの話をすると、私の事は思いっきり痛ましいと感じてくれたらしく、なぜか頭をなでなでされた。
「それは不幸にのぉ。確かにこんな山奥痛くないわな。」
弟さんの方が大笑いしていた。
「確かに息子夫婦にここに居ろとは言えませなんだ。」
おばあさんもコロコロ笑っていた。
「そう言う事ならむしろ協力しよう。というより早く行ってくれれば、野菜とかもっと分けたのに。」
「ねぇ。」
「いえ、頼るのは忍びないですし、私もこれからどうなるかわかりませんし、迷惑は掛けれません。」
「いや、こういうのは暇つぶしだ、やらせろ」
兄の方の圧が高い。
「まあいいですけど、注意してください。今は時美さんが交渉してますが、ばれると、変に勘ぐって…。」
「分かっている、こんなド田舎誰も来ないと思うが。かといって警戒しない方が嘘だな。でもダンジョンか。」
「モンスターは外に出ないという話でしたから。ちょっと楽しみにしています。」
「レベルが上がると体が軽くなるので、その為に。」
「いやあ、その件だがな。昨日話してもしかして、ダンジョンに入って、そこで整体とかすれば結構よくなって治らんか、腰とか。」
あ、その可能性あるわ。原理分からんけど、体が硬くて回復するならありなんじゃね?
「それで、10でしたっけ、挑んでみようかと。」
それに4人が頷く。
「ですね、お願いしてよろしいですか。私達も職業のデータが欲しいので。」
「でも、職業色々あって面白いですね。」
「わしからすると、マタギがないのはな。」
「それが…1割がランダム職業で、それ以外が市民でそこから派生の形みたいです。ただ、データ数が少なく、これも本当かと言われれば分からない…ですね。」
こういう時は接待モードだって。
「まあ、あげてみましょう。後詰まったら、職業の分を呼んで、推理すればいいのね。」
「そうです。お願いします。但し分かっているのはその全部の要素を”ダンジョン内”でやらないといけないんです。そこは覚えておいてください。」
「分かった。」
そう言うと、立ち上がり、
「でもそんなに毎日は来れんぞ。見回りの駐在さんとかもいるからな。ここが秘密なら早々は来れん。」
そんなのもあるんだ。ふむぅ。覚えておこう。警戒して損はない。




