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はじめてのまおう~《勇者に俺ツエーさせるRPG》   作者: どたぬき(仮)
第17章 N&G (NEZIRO AND Dungeon‘s) 第一章
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29-77 N&D1・山奥ダンジョン奮闘記 兎が固い

 結局スライムは今までのぶつかったらリターンのタイプから、道を順番に通るように変わり、更に遭遇数がアップ。ただし2体以上は見なかった。よくよく観察すると、スライムが重なる時は…どっちかが道を譲っていた。その様子に驚いたのは私達だった。いや、頭良くなってるやん。今までのポンコツAIから判断力蟻の感じにパワーアップしたスライムは運よく単体だが、そうでないなら怖い。2Fに来ると、木々は結構いい感じな木の幹だった。が空気がいい。がそれ以上に、

「暖かいですね。そして澄んでる。」

 なんか…うん、暖かい。そして、明るい。んだけど、それ以外に明るいせいか、通路も木も見える。

「そう言えば、木は明るいと光合成だっけ。」

「だな。でも警戒してくれよ。」

「頼みますよ。少し様子見て帰りますよ。」

「だね。」

 ダンジョンは明るく、そして天井が光ってる印象がある。が思ったより天井が高い。5mくらいある。幅も5mかなりこうしてみると広いけど一人が二人分の戦闘領域しかない。しかもそこかしこの木が視界を遮るのが分かる。

私が頷くと、3人は歩き始める。警戒体制は変わらない。

「なんか平和的だ。」

 一応ボウガンを携え歩いているリッキーがつぶやく。

「それは思った。印象全然違う。夜の不気味な森から昼の普通の森に代わった感じ。」

「でもウサギは見えます?」

 ここの売りは物陰からのウサギの体当たりだ。

「警戒してる。一応盾になるから。」

「お願いしますよ。」

 ただ、気配らしきものは感じる、そう、木の影だ。なんとなくだけどね。ゆっくりと歩く。

「大丈夫ですか?」

 大沢さんも不安なようだ。3Fはスライムとウサギの複合だが、スライムが強敵化しているのでスライムの後ろから。


ガン!ガガン!


 反射的に振り上げた腕にウサギが体当たりしてきた。木があるって事は、木の上からでも襲ってくるのか。こいつら。そして、体当たりが終わると落ちてお腹を見せている。大沢さんが目をつぶりながら思いっきりスコップでぶったたく。これ、ガチで良しあしある。今までは見えてないから、とどめにもすぐに対応できたけど、明るいからもろに見える。これはつらいわ。見えても辛いし、見えなくても辛い。が、ここでやらないと自分が死ぬんだ。そしてトッシーもボウガンで胴体を打ち、それはかなりウサギの体の中にめり込むが、死んだ様子はない。ここだとこの武器でも殺傷力が足りないの。あえて、大きく振り下ろした下駄で、ウサギを踏みつける。ふみつける感触はあいにくそんなに感じない。がそのままガツンと音がして…死んだのが分かる。消滅してくれてよかった。最後はリッキーがウサギを足で踏みつけ頭を狙いボウガンの一撃を加えた。

「大丈夫?」

「きつい。」

「帰りましょう。」

 そして、足元の一個のウサギ肉を取り上げると、これが唯一の戦利品となった。

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