29-74 N&D1・山奥ダンジョン奮闘記 田舎独特の空気
そのあと4人はダンジョンでスライムの狩りを行い、職業をゲット。
高林大喜(高林兄)は狩人
高林カツ (高林兄嫁)は市民
高林大吉(高林弟)は丁稚
高林峰 (高林弟嫁)は料理人
だった。 職業ゲットした後は解説を見ながら説明を受ける。職業は今の所10レベルまで条件を満たせば変更可能性があるという事を説明すると全員考えてしまった。というか丁稚って何?そしてそのまま祝杯を挙げ
飲み会を終え、ついでに皆で冷凍保存したウサギ肉の試食会となった。私に料理のレシピはないからね。
「ふむ…これは…かなり血抜きが丁寧でぷりぷりしてる。が確かに肉に癖が無さすぎる。」
「だな。」
「ですねぇ、脂肪足して食べます?」
「いや、これだと煮込んだ方が旨いですよ、鶏肉ですよこれ。」
「なんか、肉の味ですか?」
「まあな、マタギだからなというか、猟友会に所属してるからジビエ料理って感じで肉はうちで取っといてあって、それを料理して食ってるが、それとダンジョンの肉は違う、市販の処理済みとも少し違う感じで複雑な味だな。味が足りないというか。」
「でもこれが大量に手に入るなら、結構な肉の量が手に入りますよ。」
「むしろこれ、相当加工しないと食えんぞ。」
そう言えばこういうところだと害獣でも肉は肉で重要なのか。
「私としては肉団子にしてそのまま売るか、ハンバーグで販売かなって思いまして。」
私の当初案を言ってみる、
「それきつくないか?軟骨入れて鳥つくねの方がよくないか?」
「とりあえず家で、施策作ってみるわ。余ってるでしょ?」
「あ、はい。結構な量。あげますよ。」
そう言って、私が冷蔵庫からいくつもの肉を抱えて持ってくるとおっさんたちが酒を飲みながら、つまんで考えていた。
「これ、フライでも唐揚げでも行けるか?」
「鳥と違ってあっさりしすぎて、このウサギ肉食べるところが無いんですよ。」
「これは、試作でいくつも作った方がいいわね。」
「ですね、久々に腕が成りますわ。」
のほほんとした奥様たちの会話だがかなり有り難かった。私では料理が下手で、全然思い浮かばなかったからだ。




