29-63 N&D1・山奥ダンジョン奮闘記 どこかのこどおじに対する執念
「さて、そろそろ…4Fだよ。」
「う、うん。」
4Fから下はまだ調査してない。それに
「なんか怖い。」
トッシーが私の足に抱き着く。
「いや、ガチ足が止まるからやめて。後、ゴブリン頭いいから、絶対通路は注意して。後、ここからは、道案内よろしく。」
「分かった。まずまっすぐ。」
4Fは複雑なうえにゴブリンが複数出るから。マッピングしていても結構襲われる。当然背後からもだが、なんか
「でも人がいるっていいね。」
「どうして?」
「だってさ、背後から襲ってこないからさ。」
「無いわけじゃないけど、分かるからね。」
そう、背後に一人いる事で、背後をトッシーに警戒してもらっているせいか。ウサギとかが基本正面からしか来ない。正確には気が付いたら、スイッチできる。挟み撃ち以外では…私一人で何とかしている。背後からが
怖くて、結構マッピングが遅れたのでこれははかどる。
「まあ、後ろは盾で守るから。」
怖そうに盾を両手で持ってカートを腰のベルトに引っ掛けて言う形は、怖がりの少年にしか見えない。4Fではゴブリンを払いのけ、壁に激突させて倒していく、硬い武器がないから壁しか武器が無いんよ。人型で軽いから成立してるけど、重くなったら無理。
「スゲ・・。」
「いや、あんたでもステータスあればもっと楽だから。」
「いや、結構ゴブリンにドロップ内の、これでないんだろ?」
「一応広さ2倍あるし、5Fには遠すぎて、その上ゴブリンが結構多く襲ってくる。後レベル上がってる?」
「一応、見てる分には、ただし参考にならんぞ。後休憩しよ。」
「帰るよ、もう…そろそろ危ない。」
「どういう事?」
「ダンジョン内に宿泊できる安全課所内から、それで5F行けないんだ。だから帰るしかない。」
ダンジョンにもの食われるから、地面に設置した者はいずれ食われる、そして、野営道具を守るために監視員が欲しい。
「ああ、うん、分かった。帰ろう。これ、色々課題あるわ。」
社長と楢原が、ある銃の射撃実験を行い…改造エアガンよりは出力が出ている。
「これだとダメか…。」
「密閉が足りん。」
社長と悩んでいたのは銃の開発だ。
「なんかすごいのを開発してますね。」
「うちは、請負系のケミカル会社だからな、工場向けの化合を作る会社だからよ。で、どうよ?」
社長がトッシーによると、さっとスマホを差し出す。
「…これはすぐに上がるのか?みせてもらっていいか?5まで上がってるじゃねえか。」
こどおじLV5:子供たるもの甘えるところを見せなくては子供らしくない。大人ぶった子供は可愛くない。
である。ふむ…。このフレーバーがレベル上限突破のヒントになる。ただし、文章はかなり恣意的で、分かりづらい。なので解読が欲しい上にかなり難しい。調査しながらのレベリングと偏れなくてつらい。
「これなら、希望のある話ができるかもしれん。」
「どうするの?」
「…今日電話して、で、説明する。お前なここで留守番な。」
「う、うん。」
「俺も辛い。姉貴怖いから。」
なんか、心情察するけど、どうなるの?
「でもいいんですか?」
「隠してもいつかばれるなら、早くばらして、時間アドバンテージが欲しい。いつ公開するか分からんがな。」
そう、どうもネットとかの記事を見ると、どうも…結構ダンジョン関連の疑心暗鬼が広がっており、警察の家宅捜索も頻度が多くなった。そして、ダンジョンの公開という機運はどんどん下がっていった。その中で2種類のダンジョンの差を持っていして野党は開放を強く主張していた。ただし…聞いた話、福岡はともかく大阪のダンジョンは今までのダンマスとの交渉によりおかしいことが分かっている。エルフのダンマスさんの返答の手紙から。分かったのがそれが広さだ。どうもダンジョンは広くする際に相当DPを食うしかも植物は”生き物”なのでDPだけでない管理や環境が欲しい。そして維持費が高い。そうなるとこのダンマスが言うには、相当な資金力のあるダンマスが経営していてむしろ大阪の方が怖いのだという。そうなると、閉じたのは意外だけど、そうでないなら…相当強い人間が攻めたか、ダンマスが飽きたかどちらかだという。飽きてダンジョン閉めれるんかい。
「まあ、俺達はエルフのダンマスを接待して逃がさない。これが重要だ。その為には秘密を確保したい。」
「行けますかねぇ。」
「姉貴は行動力だけはある、こっちが先手採らないと制御不能だぞ。通報だってありうる。それ位ならばれる前に…仲間に引き込むしかねえじゃねえか。」
社長のお姉さんはよっぽど過激らしい、一応メールでそのことを伝えておこう。




