29-61 N&D1・山奥ダンジョン奮闘記 母が怖い
「ちょっと行ってくる。」
そして、私はダンジョンに潜ると…は?そこには小さい少年が立っていた。しかも服を???踏みつけ?
「服…もって行ってくれ。」
「あ、ああ、あい。」
なぜか少年に気圧され…少年はどうも全ての服のサイズがぶかぶか出会っていないようだ。がこれもしかして。
「ガチでおかしくない?」
「マジ混乱している。なんて言われることか。」
そして戻ってきてステータスを確認すると…
名前:新山忠利
職業:こどおじLV1
HP:6 MP:1 STR:3 VIT:4 INT:2
スキル:読みLV3
称号:子供おじさん、若づくり(10歳)、
装備:なし
読み(学術系)
経験に基づく予測の精度を上げる。未経験に対する衝撃もアップ 必要DP2700DP
こどおじLV1TIPS:子供になったおじさん。体は子供、頭脳は大人だけど子供のふり、ただし転職すると戻る。
は?へ?ガチ何これ?
そして、何週間かぶりに、社長に電話し…急いで来てもらったところ、社長は頭を抱え居ていた。当然だ。甥っ子がいきなり…大体9歳か10歳まで若返ったのだ。
「は?へ?これどうするの?」
「…うーん、ここまでは予想してませんでした。」
「いや、確かに魔術師でポケットの物をいい感じの数まで亜空間にしまうとか、そう言うスキルがあったんだ、警戒すべきだったんだと思います。」
「いや、姉貴に誰が説明するんだよ!」
社長は思いっきり怒鳴っていた。というより狼狽して混乱してると言ったほうがいい。
「いや…。」
「おじさん、正直に…。」
「姉貴分かる!?官僚だぞ。俺達言えば捕まるかもしれんのだぞ!?」
あ…そう言う事か、お姉さんが官僚って…トッシー。マジボンボンじゃん。
「ああ、母さんの…ってヤバいっすね。」
「だろがぁ!どうするんだよお!年末に帰すって言っちまったんだぞ!」
「え?」
「盆と正月くらいは帰すっていう事だ。が…こんなの絶対ばれるって!」
「あと3か月ありますって!大丈夫ですって!転職すれば!」
「…レベル上がらんのに?」
楢原の冷静な言葉がさらに場を凍らせた。そして大沢さんが、社長が慌てて買って来た子供服をトッシーに着せていた。
「どうするんだよ。というか前代未聞だよ!」
「って事はさ、社長の奥さん、ガチ美魔女でしょ?ガンガン綺麗にならない?」
その言葉に全員が凍った。というよりもっと拍車をかけた。そう、社長が商人で、社長の奥さんが美魔女なんだ。ダンジョンの職業は。ダンジョン内外で外見変るかはともかく、実際トッシーが外に出ても”年齢”は変わらなかった。すなわちダンジョン外に出ても残る効果はあるって事になる。
「絶対ばれるし、あいつは止めれん!」
「どうする?」
少年となった引きこもり君はいい。最悪ここにいて出さなければいい。が、
「どうします?」
「忠利には攻略を継続させる、社長命令だ。いや命がけで…忠利を戻してくれ。最悪姉貴がこっちに突っ込んでくるぞ。」
その言葉に‥‥いや全員青ざめるしかなかった。




