29-60 N&D1・山奥ダンジョン奮闘記 返答
そのうちの一つは全世界にダンジョンはいくつもあり、日本はこの言い方だと…かなり固まっていた。全世界に50以上のダンジョンがあり、又いくつもダンジョンは破壊されていた。但し、ダンジョンはダンマス側で経費さえ払えば再生可能らしい。但し、そんな多額な資金は何回も払えない。…そして、ダンジョンによって方針が違い、このダンジョンは生存戦略として和平を望んでいる。又そう言うのは近くしているが…ダンジョン同士の交流はない。やろうと思えばできるが条件が厳しい。という事だった。がここで楢原は、ダンジョンへのアイテムのごみ捨ては…危ないという話を出した。というのもこの様子だとラノベのダンマスと一緒で”ダンジョンにある物を吸収してエネルギーにできる”と考えられた。それ以外にもかなりトラップがありそうだ。そんな状態で道具を捨てるのはまずいのではないかって事だ。それいがいにレベリングなどでも貯まりそうだけどただこの話はどう見ても相場ケミカルという零細化学会社には荷が重い物だ、だからと言ってじゃあ、国家に知らせるかというと、悩ましい。知らせれば捕まる可能性があるのだ。その為に社長はここ一週間ほどずっと悩んでいた。そしてそこに風穴を開けたのが、トッシー君の職業選択だ。余りに情報が無さ過ぎて選べなくなった。そこでダンマスにこれの意見を貰う代わりに…欲しいものリストを満たす物…即ち”うちにあったゴミ捨て場行きの家具”を吸収させることになった。そして、その結果は二日後に来た。そしてそれはさらに悩ませる結果となった。
『報酬分の働きをすべく答えると2か3がお勧め、こちらでの情報収集の結果を記す。こちらで職業設定条件が不明なため資料も少なく、分かる範囲の内容である。
1.防御、または建築系とみられる。但し資材を持ち込まないと活躍できないか、またはダンジョン内に”自宅”が無いと機能しない
2、ゲームというスキルがあり、それにはゲームを具現化する力がある。ただし選べるゲームなどの制限は不明で、誰も付いたことが無いので、裏切られる恐れもある。
3、先ず特殊派生職業なるものが不明。又何が起こるのか、完全に不明だが自由度はあるのではないか?その為に覚悟して選んで欲しい、ダンジョン内は魔法のある世界である。』
という返信だ。まず驚いたのが、ダンジョン内には魔法があるという記述。そして…職業のいずれも向こうが知らない職業であること。これは、トッシー氏を悩ませた。
「だって、ゲームを具現化する能力!?格闘ゲームやアクションゲームなら凄い事になるかもしれん…ただし不明とも書いてある、博打なんだよ!」
すっごい早口でまくし立てるが、楢原たちは微妙な顔だ。
「俺もそう思って魔術師選んで、失敗したんだ。第一最悪ダンジョン内にテレビとか持ち込んで、ゲームしないとレべり上がらんかもしれんぜ。」
「ですね。この職業レベル上限制度はかなりきついですからね。」
そう、このダンジョンにある職業のほぼすべてがトラップ付きの職業とかだ。大方自衛隊も大変だろう。場合によっては職業が育たない。って事だ。
「ただ、どれもたいして…悪口なんだよ。まあ…3にするか…。・・・ん???」
「どうしたの?」
「ちょっとおかしい、他のはダンジョン内ならどこでも転職できたけど、こいつには”誰も見ていない箇所でのみ転職可能”と書かれてる。
「行ってこい。結果が知りたい。」
「分かった。」
そしてトッシーは転職に向かった。でも3週間もたつとなれるな。お互い。ダンジョンという目標があるからかな。
「でも、どうするのかねえ…。」
「社長が言うには…まあ…情報収集をする必要があると、特に世界各地のダンジョンという話は聞いたことないですからね。」
社長も部長も…。
「なんじゃこりゃーーー!西川さん来てくれ!」
ん?なんか声は聞こえるが…聴いたことないぞ。




