29-54 N&D1・山奥ダンジョン奮闘記R エルマ(1)
エルマはイベント初日、まずは参加を決定するとまずは数字の入力を頼まれた。その数値のマップを示したうえで、そこからダーツで使用するマップを選択後、そこからあなた自身が開始位置を決定する。
そしてその他のルールも、この謎の少女から聞いている。
「まず、初期DP1万をダンジョンレベルは1がスタートですが、コア補強関連やダンジョン領域は購入できません。」
これは参加時に言われていたことだ。参加料は自分のダンジョン枠のみだ。
「そして敵性生物は常に”職業”が存在します。その職業のデータをダンジョンに取り込むことができれば追加褒章として専用ガチャ一つを回して報酬を得ることができます。」
「はい。」
「また、ダンジョンコアは今回存在しません。正確にはあなたの体内に存在します。但しメインダンジョンコアから助言を求める事は自由です。但しその通信総量は向こうでの一か月。すなわちこちらでの5か月枚に1時間の総量を限界とします。思考時間を含みますが、それはこちらの”通信スイッチ”を押した時のみです。ダンジョンコア以外との会話はできません。」
「もし返答でダンジョンコアからの通信の場合もですか?」
「はい。後得られた物資などはDPに変換できますが。ランキングはこちらでの一か月ごとに更新され。ランキング3位以内には褒章としてスキルオーブ一つを与えます。」
「また、ランキングはこちらのタブレットから”献上するDP,職業、物品スキャニングデータ”を選んで献上してください。この価値の総計に応じたポイントがランキングとなります。」
「職業データはどうなります?」
「一度取得した職業やアイテムは生産できず、又再度スキャンし直すこともできません」
「ダンジョンの設計時間はありますか?」
「オープンまでは4時間として、その間に設計を終えてください。これは全員一緒です。」
「私が死んだ場合はどうなりますか?」
「…あなたは元のダンジョンで蘇生が可能です。なのでご安心ください。又献上されたDPは常にメインのダンジョンに送られます。」
ふむ…これかなり含みがあるな、エミルちゃんは言っていた。”言外に気を付けろ。想像して対策を考えろ…”と
「分かりました。」
「では、数字を入力してくだい…。」
私はかなり…運がいいらしい。森のど真ん中のそれなりに小さい村の傍に当たった。ただ今回参加人数はほぼ全ダンジョンマスター72名と聞いている。サブ枠迄使いきっているダンマスも領域だけは保持されるらしいので、むしろ…支配者がいない分楽だという。初期一万DP。4時間の時間でまずは追加ルーム600DPと300DPでこの日のために購入し4層式メイズを展開。その奥にダンマスルームを設置した。そしてまずはモンスターの…。
「む、むむ、これはまずい」
まず向こうから物や道具を出す際は、その価値に相応するDPを払わないと出すことも出来ず、生成は2倍の費用がかかる。この日のために用意された変身付きモンスター10体のダンジョンモンスターも出すに
大体5万のDPがかかる。一万の予算では600の隣部屋と後は仕方ない。敵性生物を接待するしかない。そのためにはスライムのスポナーを購入した。これはエミルちゃんが好きなゲームとやらのスライムのおもちゃをスライムに食わせて真似させたスライムで新種の物だ。でもコストは2DP、中立で100DPで生産できるありがたい者だ。但し戦力には…実は大人が戦って10分稼げる程度には強い。後は…待つしかない。が、なんか、コストが減ってる?なんか10分の一になってる。これは僥倖。かなりいいぞ。




