29-53 N&D1・山奥ダンジョン奮闘記 外の様子(1)
そんな中、ダンジョンも掲示板では大騒ぎではあるが、そこにある記事があった。それが
『ダンジョンを隠した男性、”対テロ特措法”で逮捕される。』
という物だった。どうも、ダンジョンを隠してスタンピードを起こさせようとして画策した疑いで、逮捕され…土地は裁判所に接収された。どうもダンジョンに対してかなり過敏なのが分かる。
「いや、これガチでうちらじゃん。」
細かい記事はないけど…ダンジョンを隠すとどうなるか、見せしめにした形だ。
「ですね・‥。」
「どうなりますかね。ここも…。」
「社長次第だけど、ガチで、足切りされるの前提の立ち位置だから。最悪ダンジョンに潜り込むのも考えたほうがいい。」
「そう言えば、これ第2判です。」
出したのは紙で残されたレポートだ。古臭いかもしれないが、楢原はその辺警戒してわざと中古の古い会社用プリンターとかをそろえ、その上でレポートを書いている。楢原はダンジョン内部の科学的検証とかそう言うのを書いている。
「んで…。これか…。」
楢原は結構実験したらしく、ダンジョン間をつなげる”コンベアー”の設置は可能だが内部に”回路”をおくと機能しない。そして電波もダンジョンの入り口らしき境界線を境に途切れるから電線もダメだった。ダンジョン内外を通す方法はあるという。というのも、ダンジョンの中と外でキャッチボールをして球を受け取れたので理論的に可能だったらしいが。そしてこれによりダンジョンドローン運搬は条件付きながら可能だが、当然電波は通過しない。まあ、書いてある話はかなりの頭おかしい内容でたとえドローンの回路の電気が途中で途切れても。スピードで押し込めれないかって事だ。
「きついですね。ダンジョンを独占すれば摘発…ですか…。」
「楢原…あいつ…。」
今回がどうも私もかなり危ない橋を渡っていると分かる。だけど…社長に前に言われた…。
『たとえここを公開しても金にならない。他のダンジョン位置に比べ、ここが山奥過ぎて…たとえここが公開され、自由に動かしても誰も来ない公算が高い。稀にダンジョン探検家とかできてくるかもしれないが商売ベースには乗らない。だからそれ位ならこっちがダンジョンを探検したほうがいい。』
という言葉だ。但し、公安にも情報が洩れない…という条件の人集めは相当困難だ。社長でも今のメンバーを集めるだけでも相当神経を使っている。そう思っていると、車の音がする。そして降りてくる二人。
「社長命令だ。…人材のこれ以上の引っこ抜きは無理だ。…どうも隠されたダンジョンは…社長見立てだと10件はある。」
「うっワ。うちらガチで危なくない?」
「危ない。ガチヤバい。」
「んでも、銃の開発は行う。後これ。社長が亭に入れていた。分かっている14か所のダンジョンの位置。と、後相場ケイカルで貰って来た開発用の薬。」
「それいいの?」
「特許関連だからな。後書類。」
どうも束になった書類をもって来たらしい。
「社長は特許関連から」
「いいの?商売ヤバくない?」
「それがさ、”個人使用”なら特許違反じゃないんだわ。で、大沢さん借りて、素材集め行くわ。」
「どこに?」
「近くの材木屋。」
楢原が、移動で使っている軽トラを叩く。
「ごみかき集める必要だろ?だから集めてくる。」




