29-50 N&D1・山奥ダンジョン奮闘記 悩む程度に道が分かれてた。
帰りながらも考えていた。私の住もうという職業は一対一では凄い強いし、成長率も高め。だけど、2体以上と戦う時は対策考えないと死ぬの私だぞ。そう思いつつ、私は地上に帰ってきた。
「社長は帰ったぞ。」
「あんたは要るんだ。」
「大沢さんと、トッシーは部屋に戻ったしな。」
楢原一人が入り口で待って来てくれた。
「一応社長と奥さんは10レベルにならないし、今後の方針を伝えていたんだ。ただし全部においてレベリング優先だがな。」
「ガチでいいの?」
「ガチじゃね?んでどうだった?」
「ゴブリン複数出る。…それで引き上げてきた。で、転職可能だと。」
「何が出た?」
「それがね、ガチでおかしいんで、悩んでるんよ。」
『進化先を選んでください。
A:力持ち B力士 Cちゃんこ番』
覗き込んだ楢原の顔が引きつるのもわかる。
「うっわ、俺よりひどい。でも悩んだ方がいいぞ、Aは力があるだけで、汎用性はあるが…大方戦士としても向かん。で、Bが正統進化。Cが大方…引退側だ。」
「どういう事?」
「よくあるんだよ、相撲部屋で諦めて転職する時になっているのがちゃんこ番。料理系があるって感じだが、どっちがいい?」
「というか力持ちってどの辺にあるの?」
「力持ちは、大方STRだけ上がって服装自由。但し、相撲系スキルは無し。て感じかな。」
「どれがいいと思う?」
全然わからん。
「個人的には力士経由でどうなるか見たい。が…複数相手とか、厳しいままだぞ。ちゃんこ番は…料理をダンジョンでするんならって事だな。」
でもさ…。
「ガチでダンジョンで飯を作れるといいと思うんだ。」
「で、どうやって持ち込むの?」
「いや…。」
「今回の件で荷物持ちロボ作れないかとか、いろいろ考えているんだ。そう言うロボとか、ラジコンとか作るか考えてるんだ。だけどな。」
「そうなの?」
「荷物持ちを大量に必要とするとかあるんだが、じゃあ、どうするって事で、その対策装備を考えてる。しかも重さも欲しいからな。それで色々悩んでる。」
楢原も色々考えてる。んだけどね。
「ちょっと悩ませさせて。」




