29-29 N&D1・山奥ダンジョン奮闘記 政府がサイトを作るとか、誘導の気配がする
世の中ではダンジョンに関して関心が高いために政府はある施策を取った。それが、ダンジョン攻略チャンネルだ。確かにダンジョンを挟んでは電波は通じないが。ダンジョン何カメラを持ち込んでの撮影は可能だ。そこで捜索隊にヘッドマウントカメラを持たせ探索を行う事になった。その映像の第一弾が公表されていた。そこで明かされたのが”魔法”と”職業”だ。どうも自衛隊の一部にスキルで魔法を授かった人がいる。
また職業で”魔法使い”、”魔力使い”の二つを引いた人は魔法が使えるようになっていた。自衛隊1000人潜らせてその素質が4名だけだった。そのうち一人が軍楽隊の奏者であり、もう一人が、食料課のおっさんだった。それ以外の探索部隊から職業的に戦闘系の割合について確認中だが職業により様々な能力があることが告げられた。
うらやましい。そして映像は1F探索のシーンだ。どうもここは”浸食されし遺跡”と名づけられていた神奈川のある雑居ビルのダンジョンだった。ダンジョン内部は石畳の廊下に木が生えていて一部には葉っぱも生えていた。そしてその中から石を投げるゴブリンや奇襲するゴブリンの姿だった。そして討伐すると消滅するシーンも撮影された。そして私が思ったのはこのダンジョン”明るい”。自衛隊の人たちに手や装備にライトらしきものが無かった。
という事は、このダンジョンは明るくて。この木とか含め何かあるかもしれないって事だ。が、それに言及する…書き込みは無かった。この映像検証の映像動画と放送が全国、いや全世界で放送され。話題となった。一説には大阪と福岡の混合ダンジョンではないかとか福岡の映像がない為にこれこそダンジョンだという声が広がるとともに、自衛隊による魔法の検証が行われ、魔法があることが証明された。ただしスキルや魔法がダンジョン外では効果がない事。職業の効果もダンジョンの外には影響しない事。ギャップによる筋肉疲労は感じないなど、情報がもたらされた。
『映像見たか?』
SNSに連絡が入ったので、見てみると、
『これ大方、大々的に開放する…って事が決まったんだろ。職業の中に魔法が混ざるなら。色々考える、特に回復魔法やポーションには効果があるかもしれん。』
『どういう事?』
『この話だと、ダンジョン内でポーション使えばポーションの効果を得られる…又は回復魔法が見つかれば…いやこれに何か奥が隠されていていて、集めたい”職業”があるかもしれん。これ、開放が早まるぞ。大ダンジョン時代だ。』
こっちのダンジョンの事は話してませんが、これはここが解放される日も近いのか。




