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はじめてのまおう~《勇者に俺ツエーさせるRPG》   作者: どたぬき(仮)
第4章 魔王による勇者プロデュース
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6-43 ナッツバトル VS鬼ちゃん

 そう言うとしばらく先に家があり…そしてその先にレリーフの付いた扉がある。そこは本当に魔王然とした部屋でかなり広い…。

「僕はコアルームで見てます、頑張ってください。鬼ちゃん。頼んだ。」

「分かった。ちゃんとやって見せるさ。」

 なんか、本当に仲のいい友達って奴だな…。部屋に入ると玉座があり…そして…そこに鬼ちゃんが歩いていく。

「本当はさ、少し怖い外見がいいとか思ったけどよ。あんたの強さからすると…いらねえよな。魔王の部屋は”俺が認めるか、倒せばいい。”俺は戦いが好きでね…。4年ほど本気で戦った事がない。後は分かるな…。」

 そう言うと、背中の刀を抜く。

「本来はこれ…抜くほどの相手じゃないと抜かねえんだよ。来いよ。」

「ちっと待ってくんねえ?、背中のガキを預ける。」

 そう言うと風呂敷で背負ったシャラを下ろし、ヨミに手渡す。

「いいのか?」

「大方誤射のほうが怖い。だから、頼んだ。」 

 そう言うと俺は一歩前に出る。

「本当に一人でいいのか、そこの勇者はいいのかよ。」

「俺が始めたんだ、俺がけじめつけるんだよ。」

 そう言うと懐から煙草を取り出し、火をつける。

「かかって来いよ、三下。俺が覚悟ってものを見せてやる。」


 その言葉に鬼ちゃんは無言で一気に走って…


 ォヅゥゥゥウゥゥウン!


 そのスピードに空気の大きくたわむ音がする。その音を割くように俺は銃を抜き打つが!

「だっ!こらぁぁぁ!」

 それを当然かわすが、そのままわざと連射し、前を抑え込む。その様子に慌てて刀を…すげえな、あの銃弾を弾いてやがる…。こっちはスナイパー張りの無茶苦茶重い弾使ってんだぞ。

「やるな…。」

 止まってじっと刀を構える鬼ちゃん。やっぱ反動がほぼ0とはいえ、これ、結構一発一発が重いわ。が今度はそんなに飛び込んでこないはずだ。が。鬼ちゃんは大きく刀を振りかぶる、

来るか!

「バッシュ!」

「影変化。」

 一気に陰に潜り込むとそのまま相手の…いや、ヨミの背後の陰に移動、そのまま横に飛び出て2,3発…刺さった!

「ちぃ!」

 よく見るとやっぱりこっちの動きを予想して背後に向いていた。影変化で裏を取ると思ったのだろう。そのまま!

「くぞ!」

 そう言うと、弾が刺さった腕だけを膨らませ…ダメージ抑え込みやがった。

「いってな、そいつ。」

 こっちが銃撃をやめると、それを無理やり引き抜く。いやこれ、そんな低い火力のつもりないんだが?

「今は、コアルームでみんなが見てるんでね。無様にはできねえんだよ、相棒が見てる。」 

 そう言うと刀を構えなおす。

「次で決める。」

 そう言うとダークボックスから酒瓶を取り出す。

「酒は好きか?」

「………。」

 当然だな…。俺は全力でぶん投げ…その間にマジックライターを片手でアンダースローで投げ飛ばす。火は付けておく。何かに気が付いたようだ、鬼ちゃんが横にずれる、が

「遅い。」

 影変化で鬼ちゃんの背後に移動する。が、全力で前に出る鬼ちゃんに背後は取り切れない。が十分だ!まずは…やっぱり気が付いてやがる、こっち攻撃!そのまま酒瓶を銃でブチ抜くと酒を

周囲にまき散らす。


 が!


 こいつそんなに可燃性高くないから、銃の火花程度だと火がつかねえ…。ので!飛んでくる首狙いの刃物を腰を低くして、そのまま、足をがちゃんと…あいつの目は足を追ってやがる。

があいつの足の向こうにある、ライターのそばを打ち込み、衝撃波でライターを浮かす…これで

「ダークミスト。」

 体を闇で包んで、攻撃防御を張る。そして、その陰からダークボックスを開き、手短な…漫画の本だ。それをぶん投げる。がこれは回避しないで受け止めたか…げ、ミストごとあいつの刀が俺をぶん殴る。くぁー…。

ってえ!

「小細工が!」

 が、仕込みは終わった。これでいい。影変化で。

「効くか!」

 鬼ちゃんが自分の背中に刀を打ち込む…。が。それは今度…そこには何もなかった。そう、投げつけた本の影に映って少し離れたところから肩を狙い連射する。今度は筋に入ったらしく…刀が

弾き飛ばされる。

「小細工上等。俺は弱いんだよ。」

 そして、歩いて眉間に銃口を突きつける。

「これでいいか?」

「ああ、負けだ。」

 俺はダークボックスを出すとそこに銃を落とす。その様子を鬼ちゃんが睨んでいる、

「本当は、ここで襲われるの警戒しろよ。」

「いや、しねえだろ?する目じゃねえ…。」

 平然と立ち上がると、またも腕に刺さったもはや杭にも近い大きさの弾を平然と抜いていく…。

「ふと思ったけどよ?」

「ん?」

「それ効いてたのか?」

「ああ、効いてるぞ、再生は早いが痛い。だからダメージは入っている。つうか、これ痛すぎんだろ、頭すっ飛ぶことろだぞ。」

「そいつ、普通なら、鉄板程度なら吹っ飛ばすぐらいの奴なんだけどな…。」

 そう言いつつ、酒瓶後により、踏みつけて、火を消していく。ライター回収しないと。

「そういやあさ、それ何の意味があったんだ?」

「影を作る。影変化は、影を移動する。なら移動先を作ればいい。そうすればその本でも影になる。だから、火をつけて、光源増やした。」

「よく思いついたな…。」

 そう言って、火の後を見つめている…もう回復してやがる…。

「これで魔王討伐成立したからよ。一応、称号は確認してもらう、」

「とりあえず、確認に来た、鑑定お姉さんだよ。」

「リューネ。」

「大丈夫、魔王討伐者が入ってる、ただ、これ、神様に合うと消えるらしい。それまでの目印、」

 よかったが、そういやあ、リューネと言ったっけ、こいつにリーメは送ってもらったといったな。こいつもモンスターなのか?そういやあ、一応”南”もモンスターか。が、美人多いな魔王軍。

「南ちゃんに聞いてないなら、ほら、こうやって来ないけどさ、実はおっさん、あんた凄いんだよ。」

「なんで?」

「魔王の単独討伐、しかも従者のみは、あんただけ。」

「は?」

「だから誇っていいんだよ。と言いたいけど、私もリーメ君の家に行ってご飯貰いたいからくる?むこうだと今凄いフィーバーでパーティだから、私も混ざりたいんだよ。」

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