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はじめてのまおう~《勇者に俺ツエーさせるRPG》   作者: どたぬき(仮)
第17章 N&G (NEZIRO AND Dungeon‘s) 第一章
1604/1815

29-4 N&D1・序章 量産可能な勇者は勇者なのか?

この件は僕を含め…全員緊急招集の上に会議を開くことにした。今までの方針をすべて撤回させるに十分な事態である。ついでに会議は一日後

「これ、あたしの所じゃ無理だ。」

 お姉ちゃんは呆れて答えた。どうもこの人間の国民が”人間”以外アウトという事で、市民が魔人であるお姉ちゃんのジアースでは再現できなかった。

「クックック、人間が妙に弱く設定されている理由がこれか…職業と最適化。そして勇者は人間が作れる。異世界勇者の優位性がまた薄れるな。」

 教授も苦笑いだった。

「…これ、前提条件崩れたパターンある?」

「もともとモートリアの王が召喚してそいつが勇者失格とか言い出せばそれだけで勇者の称号が剥奪されるらしい。ただし…モートリアの状況を確認したら閣議とかの将軍を一定数集めた場でないと効果ないけど、モートリアの王がそれを愚痴って認めさせた事例が無かったから、今までは運よくそれが無かっただけみたい。だけど今後は…最悪…ザガートンなどで勇者誕生はありそう。見栄の為にね。」

 運悪くというか、横着で横柄なモートリア王は呼んだ勇者を他国に流す”追放”などをしなかった。それが功を奏して…こっち今までの処分は正当な物だった。まあ、かなりブラックだがこれは。

「クックック。そうだな、こうともいえる。自分の国の法律で殺人が認められるなら…勇者はいくら罪のない他国の人間を切っても称号は消えない事になる。私達の基準はいずれ…破綻するという事だ。今は勇者の定義をしているのが我らだから”性善であれ”が機能している。が、これに気が付く奴が…例えば王子が勇者出庇う法律がある場合は?悪の勇者が生まれうる土壌は存在していることになる。」

「それ不味くない?」

「クックック。大方聖女も民衆に聖女の条件とか伝えて評判を稼がせれば勝手に聖女のレベルが上がったりするぞ。さて、これは本当に大事件だ。人間の特権が分かるって事は、予算さえあれば強くなる世界で現地の勇者は異世界召還された勇者よりステータス的には強くなる。立ち位置的に最悪”超級職”になりうるからだ。又人間の規模が上がれば上級職に必要は評判も都市一個分で出来るって事になる。今は隣の国まで喧伝

しないと認められないがな。そしてモンスターの他の部族では人数や喧伝などが足りないから…他の世界でもある…人間の優位がここで担保される形となる。職業自由、兵士でも何でも量産可能。ダンマス関連で指定できる職業より人間の方が柔軟な職業も制定できる。」

 嬉しそうな教授の意見にリューネさん含め、呆れていた。

「でもステータス的にはそこまでじゃない?」

「忘れたのか?文明レベルのステータスデノミがあるんだぞ。5なら?6なら?私達のステータスはどんどん価値がなくなり、文明の武器が上回れば…いずれ数が上回る人間が優勢となるって事だ。」

 リューネさんの反撃に全員が押し黙ってしまった。

「でもよ?そんな人間が固まって動かねえから大丈夫だろ?」

 お姉ちゃんの隣からヨミさんが、出てきていた。

「いや、君たちはジアースを見て何も感じないのか?あれだけの人間が動けば例えば”ある作品に影響された20台の男性”だけでも数百万人生まれるんだぞ?これは商売上で言うニッチ論法という物で、人口が多くなると天才も何もかも、数人は必ずこの世界にいることになってしまうんだ。人口が増えれば増えるだけどんどん確率が上がる。そして勇者になれる人間の割合がたとえ0.001%と言われても、一億人いれば1000人はその対象がいることになってしまう。分かるかね、人口は常に力なのだよ。条件は絡むがね。」

 教授の反論は的確だった。

「じゃあ…モンスターは負けるだけかよ。」

「人間を間引こうとする魔族も結局この数の優位理論に踊るだけだ。だからこそ生存競争ともいえる。種の存在を掛けた…戦争だな。」

「じゃあどうするのよ?」

「この論文の相手はこういっている。この条件ならいずれ人間でも到達しうる。私達を滅ぼす方法をな。こっちがいくら強かろうが。だがあいにくと私達は人間の味方。伝えてもいい。が、タイミングを誤ればこっちが殺される捨てられる選択肢もありうると判断したんだ。また…こんなものを草原同盟辺りに流せば。向こうは速攻で自分に与する勇者を生んで、聖戦言い出して、こっちに攻めかねんぞ。」

 そう言う事は、この情報は小さい国家などで四苦八苦してる連中からすれば条件さえ満たせば切り札が手に入る寸法だ。それを言い出せば国民が無くても勇者を呼べる”勇者召喚陣”がいかに怖い存在かわかる。

「じゃあ、現地の勇者の人とか相当強くなるって事?」

 僕の疑問に教授は首をかしげていた。

「そこが悩ましいんだがね。よく考えてくれ。君たちがいくらステータスが一緒でもナギサ場には勝てるかね?ステータスだけが高い将軍が来られても異世界勇者たちの遠距離思考を前に刃物持って突撃する現地勇者が

勝てるかね?」

「そこは走れば行けるんじゃない?」

 というかお姉ちゃんならその洗濯をして相手を切りそうだ。

「忘れては困る。その選択肢を思いつくだけの修練と”知識”が選択肢にはほしいんだ。これはナギサ君の意見だが。武術において選択肢が生まれるというのは絶え間ない訓練と重い月を実行する修練以外ではないそうだよ。

流派が重要なのはそれを成しえる修練にたどり着くに至る知識のほぼ無い人間はほぼいないんだ。だからこそ、流派は教えなんだ。君たちが漫画を読んだりして覚えた”知識”のない現地勇者はどこまで強いか…分からないん

だよ。」

 納得するけど。

「だけど実戦が上回る場合もあるよね。」

「当然だが?生兵法なら返せるが、修練が積まれてくると勝てなくなるのは当然だな。だから…私も悩むんだ。どちらがいいのかね。」

 教授の顔も渋い。ただ、転職システムは組んでみたい。ここで僕の”ルール”能力の出番だろう。


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