29-2 N&D1・序章 ダンジョン=アミューズメント説
まず、このダンジョン遊園地説のダンジョンは実験用ダンジョンとしてエレノアのダンジョンに設定した。そうしたところ、まずモンスター登録が普通ではなく(材料費、設計図、行動パターン)の設定を行い。今までのモンスターデータは”行動パターン”となる。しかも一体当たりが非常に高いゴブリンでも960万DPする。がその代わり、死ななくなる。正確には全部”ダンジョン”扱いとなりHPの設定もあるがHPが0になるとダンジョンモンスターはその場で消滅して…他の場所に再配置され、その際に移転費として召喚費用と同等のDP消費がかかる。で、このモンスターは常に”ダンジョン”扱いなので、上限数が無くなり、何体でも作れる。そしてスキルの再現にはモンスターごとにオーブを使い、そのスキルプログラムを起動する形となる。但し、常時発動型の起動しなくなり、その辺は回路の魔石や魔力回路に使った費用によって決定する。称号系なども効果がなくなる。全部ダンジョンであり生物はいないという扱いになる。ルールを使って危ない所は全部編集したけど、これ、かなり怖い。モンスターが金額以外上限なしで配置出来て、戦闘もできる。が、欠点も相当ある。その一つが、配置は”マスタールーム”のみとなり、ダンジョンコアも消滅し、マスタールームのコンパネだけで動かす。DP関連は通常と一緒だが”ダンジョン誘因効果も消滅する”。スポナーの配置、レイドモードの機動も消滅。そしてゴースト系などの”非実体系”は幹部以外禁止。モンスターの通常召喚も枠が最大50体から5体。サブマスター枠でサブマスタ+1体迄。となる。そして最大の特徴は何とこのダンジョン形式に限り”ダンマス引退”とダンジョン譲渡”が可能となる。ダンジョンの忌避が無くなるので、ダンジョンは商売にならないなら引退が可能で、その時は譲渡で売却できる。又幹部枠や引退、譲渡先に”人間”を据えても良い。但し、サブマスターがそれを行った場合、本体のダンジョンマスターは当然”サブダンジョン所有限界”は減る。そして、このダンジョンでは”人間が死んだ気分になる”だけで、挑戦者は死なないしダンジョンから出さない限り、一日で目が覚めて、HP全快で再起可能になる。但し死なないせいか…ダンジョン内でのDP利益はほぼ10分の1になり、入場料を取らない限り利益がほぼ出なくなる。まあ、その分動いていないフロアのギミック全停止が可能で、その時の維持費は非常に安い。
「これは…確かに遊園地ですね。維持費自体は相当高いので、金額取らないといけないのと、モンスター設計図や使用する素材次第ではかなりの有利となる。
「が、これは役に立ちますよ?」
今回の検証に際してはエレノアのダンジョンを使いドルカスと酸と柳田さんの賢者コンビを呼び寄せた。
「どこで?」
「まず、相良含む、船系です。あれは元々従業員が1000人とか欲しい。かなり広大な施設ですが、それをスポナーで賄うには人数が足りなすぎます。」
「後は儂の鉱山なんかも自動化できるな、ある程度まではな。但しダンジョン丸ごとにしかできないのと、利潤計算間違えると、最悪になるって事だ。」
そう、遊園地化の代償は金の高さだ




