28-冬SP10 僕たちが異次元に侵略する日
それは神様が恒常イベントを考え相談された時に言ったセリフだった
「もしあなたたちが異次元に侵攻して魅力的な世界があるならそれを作って欲しいの。」
それを聞いたリューネとお姉ちゃんは考えた、考えて考えて…全然わからんかった。異世界に渡ってでも欲しいもの?ダンマスは制限が絡むが基本何でも作れるし、今の環境に
fロマンがない。』
それが元々リューネが惑星開発をする際に問題だったというのもある。ダンジョンたるもの…冒険者がいて、冒険してもらって成り立つ業界だ。道も長すぎればそれに対するリターンがないと冒険してもらえない。例えばエベレストに上るために苦労するのは”世界一位の高さを誇り誰も寄せ付けなかった絶壁の山”でありそれを上ったという周りの人の評価がリターンとして存在していないと登る人はいない。それが冒険家を生む。んだけど、それを異世界に行ってでもしたくなるもの?そんなものを大量に作れる程のリターンなんて何がある?惑星一つ分と言えば…あまりに広すぎるし、数年がかりでもいや一生かかってさえも冒険しきれない大きさに見合うリターン?その段階で設定できなかったとの事だ。
「で、さんざん考えて・・そんな世界は一つしかなかったのよ。」
「それが…ジ・アース。」
そう、この結論まで相当時間がかかったらしい。そして…結局故郷とそれを思う心…そしてこの世界の持つ利便性を前にそれ以上のことを思いつけなかった。そして…その時からイベントは決まっていた。
「それがこのゲームよ。」
出されたのは一つの‥。
「これは?」
「教授の持っていた。思い出召喚に入っていたゲーム。」
そう、パッケージの中にはかなり古めのDVD型のゲームが一つ。
「一応これに数票、最初の方から入っていて…でこれの再現をすることになったの。」
僕も見た事のないゲームソフトだった。タイトルは”NEZIRO”秘密基地シュミレーションゲーム?
NEZIROは元々これまたマイナーな戦隊もののジャンルのヒーローと集めてほぼオートで戦闘を行い…トラップや怪人とかヒーローを用いて戦闘を行い…護ったりするものだ。収益はカモフラージュと呼ばれる”系列会社”を操り、お互い謎の商品を売りつけて…ヒーローなどの開発費をねん出する、ついでに巨大ロボもあるし、巨大要塞、しかもそれぞれにUIが付いて、改造が可能で思い入れのあるヒーローや思い入れのある戦隊ロボを発進させて闘うもよし、怪獣を作ったり巨大化怪人を作ってバトルさせるも良しという特撮再現シュミレーションゲームだ。改造パーツを怪獣とか悪のロボに積むことも可能で両手ドリルとか、かぎ爪のモンスターも作れる。…なんかすごい面白そうだ。
「只ゲーム自体はほぼ未完成でしかもほぼドットだったから、教授は好きだったけど、このシリーズ自体は数作で会社が倒産したみたいなの。」
結構世は無常である。
「と言う事は?」
「一応、巨大ロボを呼んでのバトルとかとダンジョンを合わせるすり合わせに非常に苦労したのよ。」
そう、いくら巨大ロボが作れるゲームとはいえ僕たちはダンジョンであり、オークとかゴブリンがメインだ。巨大ロボとは縁もない。わけでもないか、マギウス系作ればあるかも。
「それでデバッグ作業とか、徹夜でやってたの。」
「お疲れさまです。」
「いいのよ。ナオに迷惑かけたくないからね。」
いきなりお姉ちゃんに抱き着かれ…いやお姉ちゃん、胸が顔に…。
「む!私も温めてあげる。」
そういうと、長谷川さんも僕に!いや二人とも頭に胸が!




