6-41 突然の別れ(僕は逃げるよ)
「本当にすごいな、怖いぜ、あそこ。」
「だみゃ。」
ナッツとシャラが興奮してるが…僕はやる事がある。
「さて、最後の手順の説明をする、これを南ちゃんに伝えて。で、後は南ちゃんの説明を聞いて欲しい。」
「ん?」
「りゃすと?」
「うん、倒すべき魔王は”モートリア近郊の魔石鉱山の地下”そこにいる。鬼王を目指す。そこの一番奥のエリアから探せばあると思う。で、扉の条件と、後の条件はすべて”南ちゃん”が知ってると思う。実は達成できる条件は”魔王城”でなくてもよい。でこの中でいちばんやさしいのがそこ。で、後の条件についていはそっちから聞いてくれ。」
「あんたはどうすんだ?」
「大方認識阻害がかかった状態だから、今のまま会えば戦闘になる、君たちは地下室に脅されたといえばいい。それで身の安全は保障される。で、後はもうギルドを頼る必要はないから一直線に向かってくれ。ヨミ。行くよ。」
「…。」
「教授にはよろしく頼む。では。」
そう言うと、階段を設置する。
「少し待っちゃくれねえか?」
「何?」
「あたいはしばらくこいつらに付いていく。」
「従者は枠がいっぱいだぜ。」
「いや、猫をヨミに食わせればいい、ヨミの持ってる吸収はすべての機能を引き継げるはず。だから、それで誰かの分か…または南ちゃんを外すかだね。それでいいはず。」
「…ヨミしゃん。この男はカッコ悪いきぇど、真面目でしゅ。いみゃみゃではいわりぇて従者にしちぇたけど、今度は私きゃら。一緒に来てくれましぇんか?」
「仕方ないねえな、付いていってやるよ。子連れのおっさんに惚れるあたいもつらいが…。一緒に行ってやるよ、ただし、ハーリス。」
「はい。」
「何かあったら呼んでくれ。どうせ、ユニークは残ったままだろ、いつでも…。助けに行く。」
「分かった。じゃあ、みんな後はよろしく。じゃ。」
そう言うと少年は出口に駆け下り…そして…出入り口は消えた。
「このヨミが行くんだ、大船に乗ったつもりでいてくれ…。」




