28-53 GGMスタンピード 売り物を探せ
とりあえず帰って来ると、奪還作戦の話になっていた。そう、エルマがゴブリンの詳細を離し、防具さえあれば勝てるという話になったからだ。盾だと奇襲に弱いのもあり、防具。そこでガチャを見てると
…鎧はあった。日本の鎧シリーズ。但し元が高い上に…合成回数も半端なく400×32で、しかもこれでさえ、これだ。
プラモ素材至高の武将甲冑’(全4種)一分の一戦国甲冑のレプリカ。但し素材は通常プラスチックで子供用。イベントレンタル用であり、ガチャ圧縮技術開発後に開発されたテーマパークで販売された。売り上げは人気だが、いらないお土産一位になる。
という、冷や汗ものだ。しかもこの上でさえ”布製防具”と”カーボンナノファイバー製”となって、本物には至らないらしい。が、ゴブリンの一撃さえ耐えればいい。が、ここで問題がさらにできた。このガチャの代金が非常に高く、金貨32枚で320万DP(20セット)という代金だ。プラスチック製でさえだ。これだけの金額は…
「…無理だな、ダンジョン拡張していてしかもサブダンジョンと領域購入で使い切って無い。」
遥さんの意見がこれだった。
「最近は入用なうえに買取カウンターでうちの商品全体的に安いんだ。自身無くしているんだ。無理だ。」
ガルさんもこんな感じだ。
「でもないと困るぞ。」
「そうなんだよな。」
ガルさんもコアから出された、兵士と苔人の戦闘を見てそう思っていた。ゴブリンは小さい上に大量に襲ってくるので、必ず、足元が噛みつかれて狙われる。そうでないにしてもとびかかって顔をふさがれれば
そのまま死亡しかねない。
「でもどうしろって言うんだ!」
「DPを借りれないか?何か売るとか…。」
「あんたの思い出召喚の物を売る手もある。が…それは避けたい。」
どうもダンジョンバトルいうのはお互い賭けをしてそして勝てばそれを得られる。それに関してはダンマスの意思を無視してコアがむしり取る。というシステムらしい。最近暇にかまけたダンマスが戦闘を挑むが
…遥さんとしては部下に任せっきりというのが嫌いなうえに自分が戦えないという事で交渉も…苦手で、ボッチを貫いてきた。が私をそのダンジョンバトルの間には呼ぶことは不可能だ。知られれば侮られる恐れもある。バトルの方も、どうもこっちの全部をよこせとか無茶な依頼しか来ないので、戦闘はしていない。
「なら、融資依頼だな。借金する。」
「…できるのか?」
「…するしかないだろ?じゃ、売るか?思い出召喚のアイテム。」
「何を言っているんだ。あんたら?」
まあ、言っていないので、ガルさんにダンジョンについて説明した。
「そ、そんな事になっていたのか、商売チャンスじゃないか!」
「いや、強力な敵もいる、ギルドもそうだ。それに多数の…政変も起こるとみている。」
ダンジョンによる人間侵攻だ。だからこそ警戒しないといけない。
「難しいな。しかもどこにいるのかわからんか…。カナン国にもいる可能性があると。」
「そう言う事だ。だからこそ今は失ったものがあっても金を手にすべきだ。」
「分かるけどよ、誰に頼むんだよ。」
今いるダンマスは98名。かなり多い。しかもいくばくかは勇者のいる大陸にいる、がいない連中もいるはずだ。
「ショップの機能にガチャの素材を出す。」
「何をだ?」
「まずはパンとコーラだ。この価格表だと、最低でも3万DPないとドリンクとパンが一個ずつ買えないだろ?これを利用する。1万DPでパンとコーラを売るんだよ!」




