表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
はじめてのまおう~《勇者に俺ツエーさせるRPG》   作者: どたぬき(仮)
第16章 ガチャガチャマスター(第一編)
1557/1808

28-秋SP11 GGMスタンピード タイトル=シード値

「では皆さん。集まりましたね。」

「「はい!」」 

 あれから三日、どうにか…ここまで来れた。 一応計画を信仰する上で大事なことがある、しかも喫緊だ。

「みんな集まりました。」

女児立ちだけでなく今回は難民の中の一定年齢以下の男子も集める予定だ。できれば動ける人他たち全員がいいが…そうもいかない。

「今回はプロジェクト”実りの秋作戦”を始めます!」

 どうよ、このネーミング。

「…。」

「いやあさ、エミルちゃん、意味わからん。」

 オブサーバーで参加している遥さんにガルさんも頷いていた。

「どういう事ですかな?」

「いやあ…。うん、」

「「何を?」」

「皆にはパンモンを持って来て、これを刈ってきて欲しいんだ。」

 手に取りだしたのは…パンの材料たる小麦粉だ。二日間。自動設定にキーワードを入れ続けてどうにか導き出した最適の特別エリア名、それが”実りの秋作戦”だ。このキーワードで出てきたエリアを特別イベントエリアにした。之にはいくつものギミックが隠れている。

「中に灰って声が聞こえたら…これを手持ちの鎌で刈ってきて欲しい。そして少しづつ進んで…敵と会ったら挨拶をすること。」

「「はい!」」

 そういうと、キャラバンの人たちが

「で、男子は、女子から受け取った小麦の殻をそこの棍棒で叩いて粉にする。後で回収するからね。それで、お母さんたちがパンを焼いてくれるから。余った分はこっちで保存する。」

「はい!」

 ゲームには時折シード値という者が、クラフト系にあるのを覚えているだろうか。自動生成の…割合などを基にその数字がパスワードとして書かれている者だ。で…これはAIのイラスト生成にも用いられる。しかも結構17桁とかすごい数字になる。だけど…この数字を解析すると…実は任意エリア作成チートが可能だ。でこの特別自動生成システムは…

それをキーワードで行っている可能性があった。そこまでは分かった。が…そこから先は文系の私にできるわけがない。そう言えばあった…というくらいだ。ならどうするか…。総当たりで適当なキーワードを入れて生成して…一番いい”ミッション名”を探ればいい。そのために、スマホにできるだけキーワードを入れて…散々試した。

「二人一組で運ぶ係と、刈り取る組に分かれてね。」

「「はーい。」」

 私も…遥さんと一緒にエリアに入る…。遥さんにはいろいろ運んでもらう。

「ここが…」

「”実りの秋作戦”のエリアだ。」

 みんなそれぞれ、エリアに入っただろう。内部は、かなり大きな田園風景となっている。そして…田んぼがある。

「…あれ…なんかおかしくねぇ?」

「おかしくないよ。」

 そう、その田園に生えているのは…小麦だった。稲ではない。採取ポイント扱いなので、鎌さえ持って来ていればいつでも採取可能だ。

「そう、一フロア進むごとに個の田んぼ一杯の麦が回収できるんだ。」

「費用は?」

「費用はタダだ。フィールドの採取と一緒の普通の物で、この広さになるのはこれしかなかった。」

 これは数回・・・アクションをして分かったのが…費用が出るのは”イベントに設定した部分だけ”でそれ以外のエリア独特ギミックや普通モンスターの部分は倍率さえ弄らないなら持ち出しは0になる。そしてもう一つ分かったのが…”施設”も出来の出るフィールド化する事が出来た事だ。これにより畑をベースとしたこのエリアでは本来拠点であるはずの場所が敵が出る可能性のある場所になった。そして…ここの元々の敵の出る確率は0だった。ただしイベントで敵を極稀でも出さないと…イベントでDP支出での承認は…できない仕様になっていたので、ハロウィンシルキー一体(自作)を0.1%の確率で出現に変えた。100エリア進んで一体出ればいい仕様だ。これもリアルとの兼ね合いの問題で。本来のゲームならこの設定だと出るエリアまで…すっ飛ばし手強くなったシルキー一体が出てくるラスボス仕様となる。がエリア進行が徒歩であるリアルでは、歩いて奥まで行かなければ敵が出ないのだ。しかも畑一枚分…麦を回収すれば…猫車はいっぱいになるので、一歩目からを進まなくても食べ物は回収できる寸法となる。大体の仕様を確認後数パーターン組み合わせて散歩して…を繰り返した結果これだった。

「これを採取して…・広いな。」

「どうもさこの背景の村…全部が第一エリア目で。そこの村の外れに敵がいて…いたとして‥シルキーさんは基本好戦的じゃないから挨拶すれば帰してくれるし。」

「うっワ…そういう事ね。」

「で、採取エリアは村にある畑全部なわけ。」

 そう、本来のゲームなら背景でスルーする場所が、リアルになったからこそ…意味が出てきた瞬間だった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ