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はじめてのまおう~《勇者に俺ツエーさせるRPG》   作者: どたぬき(仮)
第16章 ガチャガチャマスター(第一編)
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28-37 GGMスタンピード シルクロードでの行商は年単位の移動が必要です

 ガルさんは商会をこっちに寄せていた。一応機能を全部オフにした”牧場”を設置して、商会の人たちはそっちに移転してもらった。

「そんな大事なのか?」

「ここからカナン国に帰るだけで2年半かかるんだ。こっちに来たら5年だ。子供が大人になるくらいだ。それくらい長い距離を移動するんだ。走りながら女たちには道具の修復や様々な世話を頼むんだ。

どっちもいないと成り立たないんだ。だから商会のメンバーの教育や娯楽は必須なんだ。」

 よく考えれば野営だけをして5年も十年も過ごすというのはある意味きつい。ずっと移動し、ずっと飯も簡単な物だけで…耐えれる生活じゃなくなるかもしれない。…分かりやすく言うと焼肉とパンを焼いて喰う

生活だけで一生を過ごし、ずっと毎日心休まる日はない。常に襲撃が獣、人間の双方在りうるからだ。思い浮かべるだけでそのきつさが分かる。水の秘密を求めたのも…水を手にするだけで苦労するなら当然だ、ここは荒れ地か森林しかなく、水にさえ困るんだから。

「出来ればキャラバンの生活を教えてくれないか?支援できる場所は支援したいの。」

「どういう風の吹き回しだ。」

「商売の効率は…世界全体の幸福につながる。」

 自分がいたバイヤーの仕事の多くは商売に誇りを持っている。商売は常に世界の幸福を高める。そう信じている。良い商品を消費者に買ってもらい、売る側買う側の幸福を求める。それがバイヤーだ。その為に小さい店も全部営業で回り、その中から定期購入できる店を探し買って売るのが、バイヤーの基礎的な仕事だ。この世界は移動が徒歩か馬車…あ…。

「馬ってどの辺にいるんですか?」

「馬は北の都市国家で畜産で育てているな。足が太くて重い物が運べるんだ。あと、出入り口の町”関門砦”でも馬は売っているんだ。」

 そう、勇者大陸では馬はいなかった。ここには馬車があってキャラバンが機能しているんだ!

「関門砦ですか?」

「ああ、カナン国と大森林街道の接点だな。カナン国は大森林に接する箇所全てに砦を築いて侵略に備えているんだ。その移動に馬が用いられている。」

馬がいるんだ。それもかなり大きいな、この辺ではあの荷車改造はそれだけで商売になるだろう。

「あの荷車、金さえあればいくらでも買える。どうだ、あれで商売しないか?」

「…確かに面白いな、馬の産地でか?」

「そうだ。そうすればキャラバンが発展するぞ。」

 そうすれば商売もしやすくなるはず。

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