28-32 GGMスタンピード フォレスタ大陸の東西はユーラシア大陸ほどあります
それからスキルについてガルさんに話しそしてガルさんの出身国・・・カナン国について聞いた。大森林を超え、向こうから金を運び、銀と交換して帰らないと、向こうでは通貨不足になる。その為に数年かけて行商を行うのが…ガルさんの仕事だ。そして、このゴブリン騒動で周辺国家が荒れるなら…当然銀貨獲得の手段がない。そして金貨は各地でばらまいて物資に変え…最終的にはここで銀と交換し、それをもって本国に帰る。という物だ。がこれは…運気が巡ってきたかもしれん。
「その全てを売って欲しい。」
「…さすがにそれは…。」
「その金額をこっちで査定し…その分をすべて商品に買える。あんた、文字は?」
「ギリギリだな。それでいいなら。」
「明日。商談を行う。それでいいな。後、」
「分かった。その商品見せてもらうからな。後、難民はどうするんだ?」
「それも案はある、それを明日、相談したい、第一全員はまだ来てないんだろ?」
「まあな。あと3往復欲しい。色々な…。」
「まずは帰って寝てくれ。」
「・・・・ちゃんと説明してもらうからな。」
そう言い、上にガルさんは上がっていった。
「どういうつもりだ。」
「遥さんにあの行商人の商品を買ってもらう。で…銀貨を量産する。ある程度は手に入っただろ?」
「まあね。金貨100枚…800万DPが手に入った。が、ダンジョンで買い取り数次第だが…。」
「それで銀貨を作って欲しい。その分を渡す。で、商品はショップ機能含めチェックする。」
「どうするつもりだい?流石に前提全部崩れただろ?」
「3000人も国民がいれば・・・・一手は悪いが古代では十分大人数いるんだ。それに少年少女もいる。これが大きい。」
「どういう意味だ?」
そこで思いついた作戦を説明した。まずはこの世界で一番地位が低いであろう、女児を引き取る。食べ物は何とかするが…これらはパンドラモンスターを持たせフィールド狩りさせる、それ以外はあのキャンプ場で暮らさせて…市民にする。
「それで原資を稼ぐんだね。」
「そう、そしてパンドラモンスターエリアに追加してそっちがモンスターを出してDPの利益も得るって感じだ。」
「それで収益化すると。」
「そう言う事。で、あのオッサンはこっちの行商部門として使いたい。カナン国迄行商しているなら。」
「ああ、そう言う事か。」
「よく異世界転生で行商やるけど、あれには”信頼取引”という部門を誰も考えていない。行商しているオッサンって事は、取引の知識もある。こういうのは本気で代替えが効かない。いずれ商人を抱えたいと思っていた。それがここで適ったって事だ。」
「よくわからねえけど、買う事に意味があるのか?」
「…町が復活した後に商品を流すんだよ。」
「あ・・・・。」
遥さんが、唖然と言うか、よくこの子、口が空きっぱなしになるな。
「ダンジョンの利益になる。DPとの利益率を図る必要があるが、こういう時の多様性は重要だと思う。」
「あんた、そこまで。」
「バイヤーは抱えれるときに物を抱えるのも…必要な事だ。タイミングを逃す方が怖い。」
「あんた本当は勇者とか言わないよね?」
「…もしかして私、主人公かもしれん。」
流石にぞれには、二人とも苦笑いするしかなかった。




