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はじめてのまおう~《勇者に俺ツエーさせるRPG》   作者: どたぬき(仮)
第16章 ガチャガチャマスター(第一編)
1530/1804

28-31 GGMスタンピード それは現地でしか感じえない不自然さ?

 そのまま遥さんが腕を抑え行商人さんを捕え、その場に取り押さえていた。

『マスター。これを。』

 そう言うと、コアさんがロープを落としてくれ…いやこれ、縄跳びの紐だ。それで器用に縛っていく。…そう言えば思い出召喚て…思い出に残ったものを召喚するもので。遥さんは脳筋高校生であり、そんな人がロープが思い出に残るとは思えない。

「な!」

「で、こいつは?」

「は…マスター。この人はここにきて、難民を送ってくれた行商人です。」

「名は?」

「何だ…イデデデデデェ!」

「名は?」

 こういう時の遥さんは役に立つ。

「俺は、ガルバン・バンキッシュだ!」

「で、だ、なんで侵入した?」

 一応、話が長くなるので、端折って説明するとどうも最初の宿の時からここを疑っていたらしい、確かに集合所だが、水もなく、馬車を安全に止めれる以外…ここに価値がないはずだった。というのもそうでなくともこの近隣であの都市国家への街道沿いに宿場町を作れば儲かるの分かっていた。だからそれを作って綺麗な水が出せるなら、そこに秘密があるはずだ。それは…都市国家より商人的にうまみがある。そこで深夜寝るふりをしてこっちの管理人室を見張っていたらしい、よく考えてみたらキャンプ場を作ったんだ。そこは緑の草原だった。ここ、荒野だよ?それに謎のごとく井戸も出来たんだよ?外にいきなり。それは警戒するわ。私でも気が付かんかった。というより、対策建てないと。普通に入れるのか。

「で、あんた…どこまで聞いた?」

「エミル君、この女はなんだ?」

「そうだな、あんた…契約を結ぶ気があるか?そしたら…あんたに商品売ってやるよ。」

「・・・契約内容は?」

「ここ…。」

「このダンジョンは”ドラウプロ”だ。」

「じゃあ、ドラウプロダンジョンに関わるすべてと、パンドラ牧場に関するすべてを秘密にする代わりに、あんた専用に商品を売ろう。」

「・・・。どんなだ?」

「それは言えない。そうでないなら…あんたをここで殺さないといけない。」

 流石に遥さんも顔が厳しい。こんな事を言うと思わなかったらしいな。

「…死ぬ…のか?あがががが!」

 遥さんがこっちの目配せに合わせて関節を締め上げる。

「どうする?契約を結ぶか?」

「…分かった。結ぶ、死にたくない。」

「君とこの条件で契約を結ぶ。」

 スキルを使用すると…お互いの体が淡く光った気がする。成功だな。

「…じゃあ放すぞ。」

「暴れたら契約と無関係に殺す。分かったな。」

 遥さんがガルさんを持ち上げて立たせると…その様子に驚いたようだ。

「何が聞きたい?」

「ここは?」

「ドラウプロ。あたしのダンジョンだ。で、」

「上の建物が私のスキルで建てた。」

「あの建物?スキル?」

「それに関しては…今は説明できない、実演するには問題が多すぎる。」

「問題…。」

 ガルさんは考えるようだ。

「何が問題なんだ。」

「…建てるところを見せたくない。それだけ。」

「あの水は?」

「そう言えば聞きたかったんだ。水って。」

「遥さんにも言っていなかった。あの井戸って施設は…実は有料なんだ。今は無制限で出しているけど、こっちがかなり持ち出している。このままだと私はあの難民がいる限り破産する。」

「は?」

 それにガルさんが歪んだ顔をしていた。

「あの井戸という施設は…本物の井戸と違い、安全でうまい水を”買える”んだ。今はこっちの設定で無料にしているが、200リットル10銅貨。それが値段だ。」

「それ…ヤバくないか?」

「ちょっと待て!あれが有料なのか!」

「そうだ。そして食料も遥さんと契約しないと…明日に出す分もない、エルマが買いに行ったが…どうも商隊の一部が、高額で買い上げて食料の内容は聞けたが… 買えなかった。」

 全員の顔が青ざめていく。

「で、緊急事態と判断した。このままだと全員が死滅する。」

「確かにそれはやばいな。」

「それなら何で言わなかった!」

「ガルさん。あんたはまだ他人だ、言えるわけないだろ。その為に打開策を探っていたんだ。3000人の難民を抱え、生きてあの町に帰る方法だ。」

「ぐ・・・・。」

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