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はじめてのまおう~《勇者に俺ツエーさせるRPG》   作者: どたぬき(仮)
第16章 ガチャガチャマスター(第一編)
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28-29 GGMスタンピード まずは認識共有から始めないと?

 まず行ったのが…今後への希望の持たせ方だ。難民は只閉じ込めただけではむしろ危険因子でしかない。これは…震災とかの教訓だ。目標のない人間は、何をするのかわからないけど分かればそこに努力できる。そして、衣食住の確立だ。がそのためにまずは、パンとスープを配り全員がそろった日に会議をすることにした。そして・・・・夜に…扉をノックする音が聞こえる。

「…ダンジョン移転させてきた。急ぎだと言われたからな、この辺を領域化した。コアも話したがっていた。」

「遥さん。入って。」

 そう、ここの場所を教え、遥さんにこっちに来てもらう事にした。状況を伝えたところ…緊急事態を把握した次第だ。人間からとれる恒久的DPが消える。そっちの方が問題なのだ。

「どうにか市庁舎は奪還した…がどうも商人に混ざって行政府の高官が全員逃げたんだ。」

 管理人室で話しているが、今度は中級の部屋なので、ベットは3人分ある。ベットルームも三つある。ありがたい。

「という事は…。」

「放棄したんだ、連中は、さっきの山賊モドキって話を聞いていれば、もっと作戦を考えたが…無理だね。」

「やっぱり。」

「ゴブリン見てすぐ逃げたんだ。連中は。そして雪崩討つ感じ逃げ出したんだ。ゴブリンをスポナーで呼ぶときに”都市内に残留”しか指示してないから追ってこないはず。だがこうなると…。」

「うーん。救援も来ない、難民が3000名って事だろ?まずくね?」

「緊急事態だ。想定の全てが間違えていたレベルの悲惨さ。で…。どうするかって事。」

「そして、民度の差か…女子供への考え方も違うらしいのよ。」

「どういう事?」

 エミルちゃんの口調がつい出てしまう。

「どうも、大人の男性が一番いい奴隷兼人足でその次が女性。こっちは力が半分以下で、使い物にならない感じ。で、食料が要求されるという観点でコストがかかる男の子がその次の地位。そして最後には…女児という順番らしい。で、遥さん。数人、いや、ダンジョンの為に引き取らない?数人は?」

「数人?全員じゃないんかよ?」

「いや、ダンジョンの事を知られるのはまずい。こっちの3番目のスキル”契約”でしばれる限りはしばれるけど、この子達に”パンドラ牧場”のモンスターを与える。それ以外には制限する。」

「そんなやべぇのか?」

「6つの都市国家の話が本当なら…はっきり言って周りがやばすぎる。それに…この辺にダンマスがいないとは言っていない。」

「あ…。」

「モートリアよりひどい目に合うのは確定だ。なら…警戒すべき。で、3千人の難民の多くは…回収してで…ダンジョン探索させる。」

「そう言う事ね。でも…数人ってどうするんだ?」

「まず、根本的に足りないのが…金貨や銀貨。これをDpで作れないかな?後、3000人の回収DPで食糧費でない?いくつか…。」

「…ダンジョンに来てくれ、コアと話して欲しい。そこで決着付けて欲しいから。」

「分かった。」

「そして、覚悟を決めて欲しい。かなり…すべてを抱え込む覚悟をしないと…もうこれは終わらないと思う。」

「…確かに、これはまずいよな。分かった。」

 さっと頷く遥さんに、私は呆れた感じに。

「あっさりだね。もっと怖い顔するかと思った。」

「覚悟が欲しい上に私たちがやらかしたんだろ?やるしかねえじゃねぇか。ちがうか?」

 その言葉につまされてしまう。俺の会社の社長や重役でさえ出てこないセリフが出てくるあたり・・・この人の本性がここにある気がしている。そう、間違えてはいなかったのだ。この人がダンマスで。最初はどうかと思ったけど。

「何?その手は?」

「握手だよ、こういう時は。」

「幼女とおてて繋いで喜ぶ感じじゃねえけど…。」

「頼む、握ってよ。」

「…分かったよ」

 これは…お互い協力しようという。…意思表示だ。この人がいてくれてよかった。本気でそう思えた。ぎゅっと握手して、遥さんは余り乗る気ではないが。

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