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はじめてのまおう~《勇者に俺ツエーさせるRPG》   作者: どたぬき(仮)
第16章 ガチャガチャマスター(第一編)
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28-27 GGMスタンピード 距離と時間と利害が足りない

 この周辺国家は…腐敗している都市国家が6つある。一つはパルンケ。特産は小麦。ここは一族が我儘だが川を独占し支配してる。ここが、都市国家より西に…大体2週間かかる。そして南に5か国。一つはグランハイム。ここは…暗愚の王という噂がある。ここが…大体3か月かかる。そしてその西にペルトーシャ国。ここは魚の干物…主に鮭だそうだ。ここは憶病になっていて税制も緩いが…国家の規模も緩い。そしてここの真南の…パリグストは王はまともだが、周囲が腐敗している。そしてそのいずれも…その東に構える大国。グラヴェーヤー共和国。奴隷産業が売りで…。人を…文字通り使い捨てることで有名な国だ。この都市国家にいる多くの人間が…このグラヴェーヤーの商人が捨てていった人員たちだ。ちょっとでも旅に耐えれなさそうなら、休暇を出すくらいなら捨てる。殺すのはしないが…そして損が出ると思えば…いくらで見捨て、強盗にもなりうる。ただ、聞いた都市国家の規模だと…どの国も派兵するだけの余力が全然ない上に…距離が遠すぎて…ここに増援を送るなんて無理だという。なら盗賊団とか…何か出るのかというと、あの行政府がそうやってできた物であり…あの都市国家自体が銀と、銀と交換した物資の交換で成り立つ国家だったのだ。が…それもゴブリンで崩壊。…これ、傭兵団とか来ないじゃないか。しかもその間は…最悪一か月は村ひとつない森林とか。鋼や、独立して都市国家らか逃げ出した落人たちの村だけだという。

「え…そんな事になっていたんですか、この近くの生まれなので知らなくて。」

「当然だろうな、商人でないと知らないからな。だからこの難民を食わせて…兵にしないと奪還はできないな・・・・しかも銀貨の代わりとなる貨幣鉱山はカナン国の金山くらいしかない。」

「え?カナン国ですか?」

 また新しい国家?

「大森林北部にある国だ。北部を納める強大な国家だが…そこに…金の鉱山があるんだ。そこを目指して商人は旅するんだ。」

 大森林・・・それは商人達最寄りの大森林入り口からが一年をかけて徒歩の行商隊を組み大森林を隠れて横断する…危険な森。巨大な獣や蛇が住み運が悪ければ即全滅という…厳しい旅だ。それを超えた先にある金山から金を買い…それが金貨になる。あともう一つ、鉄鉱山と銅鉱山の多くはグラヴェーヤーが握っている。その為貨幣はどうか中心になるはずだ…そう言う話だ。これ、探索部隊出したが無理だ。数か月かかる範囲にしか隣接国家が無いとか。そんなの初めて聞いたぞ。となるとこの計画は9割詰み案件だ。

「ロマンのある話ですね。」

「ここみたく水がうまい国は・・・・マルワールまで行けばあるんだがな。」

「水が美味しいですか…。いいですね。」

「だからこの…井戸だっけ、この手法は偉大だと思う。村を救える偉大な技術だと思う。」

 井戸の話をして、井戸を見せて井戸を開設した。俺、異世界物で井戸を改良する話は聞いたことあっても。井戸を作って紹介する話をしたのは初めてだ。水圧ポンプとかはまず井戸が掘れてから手に入れるもんだ。考えたこともなかった。水…貴重なんだな。

「だから、これだけうまい飯も久々だったんだ。只言った通り森に近くないと無理とか…後は運が関わるとか…初めて聞いたが、村で試掘させるつもりだ。」

「頑張ってください。そうとしか言えません。でない場所は無いと思いますが、熱い水が出ることもあります。ご注意を。」

「いや、透明な…。」

「必ず数人に水を飲ませ、味を確認し、様子を見てから…使うか決めてください。…水の中には毒が混ざっている物も多いです。」

 鉱毒が混ざる場合。今聞いた話が本当なら…鉱毒の除去方法は確立していないはずだ。だから、死の水となるはず。

「分かった覚えておこう。そう簡単にはいかないという事だな。」

「森の近くはまだ水がいい…甘い場合さえありますが…遠くなるほど…運でしょうね。」

 ここの井戸はスキルの物だから関係なくうまい水が出るが…水の旨さが料理の味を決めると聞いたことがある。その為に移住する人々も。水がまずいと、料理の全てがまずくなるから…完璧主義の料理人程水の為に移住するとも聞いたことがある。そう言えば会社が売っていた”料理用水サーバー”大コケしたな。鉱物を通すことでミネラルウォーターが美味しい温泉水とかになるという物だが…そこまでこだわるよりその地域の美味しい水を買ってきた方が安くてうまいのな…。嫌な思い出だった。

「でも…そうなるとここもいずれ人もいなくなりますかね?」

「そこが分からないんだ。」

 行商人さんも悩んでいた。ついでにこうしてゆっくり話しているのは、今は行商人馬車を往復させ…人々の避難行っていた。

「というのは?」

「そこ以外の鉱山を知らないんだ。私も、みんなも。」

「え?」

「だから分からないんだ。で、ここの銀を銀貨に加工して貨幣にしている国家がほどんどなんだ。だから探す?それ位なら奪うという方が早くないか?」

「あ…。」

 そう。ないから困る。そう、銀貨を取り戻すくらいなら・・・銀貨を奪えばいい。そう考える者は多いだろう。ここで仲間割れか?これはもっと不味いぞ、思ったより人類が団結していない。

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