27-夏SP12 フレッシュゴーレムが新鮮な事は少ない。
「じゃあ、肉とかのスライムは?」
「あれは単一物質じゃないからダメじゃ。それ位ならフレッシュゴーレムとかのドロップに普通に食混ぜたほうがうまそうじゃの。だけど…フレッシュゴーレムは外見がキモいから嫌われておる。」
フレッシュゴーレムとは生肉を使ったゴーレムで柳田さんの”簡単ゴーレム講座”には2番目に簡単なゴーレムの作り方として書かれている。一番目は人間や動物の死骸にゴーレム回路を埋め込んだだけの…なんちゃってネクロマンシーゴーレムだ。人間や動物の骨格はそのまま活動する…ゴーレムの知能と動きやすいボディという観点ではどんな不器用なダンマスも簡単に兵士を増やすことができるという意味ではかなりの貴重なゴーレムとなる。意外と早く、そして力も筋繊維を使えるので強くなりやすい。欠点は腐敗が進行して
すぐに使えなくなる事だ。得に腐りかけは…すごい匂いでダンマスの精神を病むらしい。その次が動物の筋繊維と骨を革ひもの糸で縫合しでゴーレム回路を埋め込んだ生肉のフレッシュゴームだ。これもゾンビモドキではあるが、視覚的に気持ち悪く、精神的動揺を出せるのみならずパーツがバラバラしか持っていない余ったパーツをダンジョンから取り寄せて作れる臨時番兵にすることが可能だ。ついでにこの次が…関節などを考えて作るウッドゴーレムだから何とも言えない。
「確かに…。」
「子供が…という範囲から逸脱しておると思う。」
「…確かに…。」
流石に…うん…色々…。
「そう言えば、さっきのゼラチナススライムって、檻で育てて餌を与えればいいんだよね。」
「そうじゃのぉ。」
「…これとこれを食わせてドロップにして、あれの傍で配置したらいいんじゃない?」
「これとこれか…配合は…難しいのぉ。少し時間が欲しい。組み合わせ上依頼料さえもらえれば実験して送付しますぞ。
「これ…できるの?」
「本物よりはよっぽど変になると思うけど、ドロップはこれでいいと思う。配置はスポナーの書き込みで十分。」
「私の方も完成すれば買う方針でいいかしら。」
「うむ、やってみる。後この為の必要物資を…。」
「分かってる。すべて送付する。でもいいの?」
「わしはこうした動物を見ておるのが好きでのぉ、スライムも可愛いんじゃ。それにできれば…新たな珍味として、本部でいい値段になるからじゃのぉ。」
「分かった。お願いします。」
簡単に書類をまとめる、ダンマス間の約束として依頼が締結されると、それは効力を発揮し始める。それはコア同志が記憶して…それ同士の契約の場合はいくら口約束でもお互い守ろうとする。破る場合は…ダンジョンのモンスター全体の忠誠度が著しく下がるペナルティーがある。それ位、ダンジョン同士のでの契約は重いとされる。そして締結された以上はそれを僕も全力で守るのだ。




